第4章 速さ と 比 の最新傾向・学習方法
1【テーマの意味】
速さと比 … 速さは、5年生中盤までに、具体量を使って、「速さの3公式」、「旅人算」、「通過算」、「流水算」、「時計算」などを一旦学習します。その後、「比」を学習した後、先ほどの速さの各テーマ全てに「比」をからめ、「速さの3公式と比」、「旅人算と比」、「通過算と比」、「流水算と比」、「時計算と比」というようにパワーアップさせて学習します。
例えば、「AとBの速さの比は5:3で … 」などのように速さに比をからめて出題されます。
2【最近の速さと比の傾向】
ここ最近の中学受験の速さと比の出題では、「比」をからめた出題が増えています。5年生の中盤までに、一通り、具体的な速さの各テーマを履修し1回転します。その後、速さの全テーマに「比」をかぶせてきます。特によく比とからめて出題されるテーマは、「速さの3公式と比」、「旅人算と比」、「通過算と比」、「流水算と比」、「時計算と比」などがあります。速さは「比」がからむと全然解き方が違って、別物になってしまうため、5年生の時に「速さ」が得意であった子も、一気に下降する子が多数出てしまいます。
3【最近の速さと比の傾向を踏まえた学習方法】
最近の傾向を踏まえ、速さと比を攻略する最新の学習方法は、まずは、従来通り、5年生の中盤までに一通り、具体量(単位付きの量)を使う速さを履修し1回転します。その後、速さの全てのテーマに「比」をからめるわけですが、この「比」も聞かれるところは、ほぼ決まっています。下記の点を踏まえ、1問1問丁寧に学習してください。
4【速さと比でよく問われる内容 => 優先的に学習してほしいテーマです】
(1)文章題の中から「道のり一定」を発見=>「逆比」を利用できるようにすること。
(2)文章題の中から「時間一定」を発見=>「正比」を利用できるようにすること。
(3)文章題の中から「速さ一定」を発見=>「正比」を利用できるようにすること。