中学受験2ヵ月前の留意点 (ドクター国語通信12月号からの抜粋)
めっきり寒くなり、入試が近づいていることをひしひし感じられる季節が到来しました。本番は目前です。入試当日から逆算して、自分に足りないものを完璧に補うべく計画を立ててください。(特に家庭学習の充実)
さて、その当日である2月1日の入試が終わり、その結果が発表されたときのことを想像してみましょう。そのとき皆さんは家族とともに喜びを分かち合っていますか?入試のためにつぎ込んだ日々がいい思い出になっているでしょうか?4月からの入学が待ち遠しく、いやその前に2-3月を如何に楽しく過ごそうか、そんな風に自分を取り巻く環境すべてが素晴らしく感じる。そんなことがイメージできますか。ただしそれらは「誰からみてもまっとうな努力を積み重ねてきたと認められた者だけにもたらされるプレゼント」であることを理解してください。入試で奇跡は起こりません。「あわよくば・・」という期待が通用しないのが現実です。今までの結果がそのまま反映されるだけに過ぎないのです。だけど、奇跡をおこしたい。だとすれば、この時期何をすべきか自ずと見えてくるでしょう。6年間の人生、いやそれ以上のものが決定されるのがこの12月なのです。具体的にどうするべきか?まずはこれからの50日間を算国理社総合に5等分し、10日で1教科仕上げるようにしてください。必ず。「総合」では苦手教科に時間を費やしても構いません。毎年ここから奇跡を生む生徒がいます。まさに「背水の陣」「火事場の馬鹿力」効果ですね。「今から本格的に受験勉強を始めるんだ」で結構です。
何事にも手遅れということはありません。ただし、ここで一瞬でもだらけたらすべては「終わり」です。入試は単に学力、素質だけで決まるものではありません。それを乗り切る忍耐力、精神力つまり総合的な「人間力」で決まるのです。入試に成功した生徒たちが皆輝いて見えるのはそのあらわれではないでしょうか。ここから先は無駄に過ごす時間は一秒たりともありません。後悔しない入試にしたいものです。
―お知らせ―
・6年生対象に1月に「各教科特別講義」を開く予定です。苦手教科の最後の追い込みにご利用ください。
・既報通り、12月より新教室での授業となります。新たな気持ちで取り組んでください。
・5年生の方も来年は「受験生」です。上に書かれてあることは1年後の君たちへのメッセージでもあります。真摯に受け止めてください。
中学受験ドクター 国語科