中学受験5ヵ月前の留意点 (ドクター国語通信9月号からの抜粋
9月に入りました。今月を含め2月入試まであと五ヶ月。夏休み中「成績を飛躍的に伸ばす」という目標を達成できなかった生徒は「なぜなのか?」と内省し、本日から新たにスタートするつもりで、中学入試成功のための努力を積み重ねていきましょう。
さて、残り五ヶ月というのは単純計算ですが、1ヶ月で一教科を完成させ、最後の1ヶ月を総まとめに当てられる期間です。先月号で社会を一日で完成させた生徒の話をいたしましたが、それを考えればこの期間に四教科を仕上げることはたやすいことであり、今から受験勉強を始めても間に合うのではないかと思われるくらいです。
しかし、この「残り五ヶ月作戦」を成功させるためには先ず自分を律することが不可欠です。いままでのようにイヤイヤであったり、ダラダラペースであるのなら合格は無いものと考えてください。一分一秒息をする時間も惜しいくらいの気持ちで勉強にいそしむこと。当然テレビ、漫画、ゲームは禁止です。親御さんもこの期間は心を鬼にしてお子様に接してくださって構いません。それでブーブー不満を言うのであればそれは「受験にむいていない子」と判断し、リタイヤさせてもやむをえないと思います。ところで、今だに親の手を煩わせる甘ったれた受験生がいるならば、その人たちはそもそも中学入試を成功させる意義を本当に理解して日々過ごしていますか?目先の楽に心を奪われていませんか?
中学入試成功は安定した六年間の学生生活が得られるにとどまりません。努力すれば望みがかなうことが証明できたことで、今後何に対しても前向きにトライできる習慣が身に付けられたり、質の高い級友に恵まれたり、大学入試に有利にはたらくことで、将来の可能性の枠が広がったり、などそのメリットは計り知れません。だから皆その枠をめざして頑張るのです。だから中途半端なことをやっていては淘汰されるのです。「勉強はいやいややるもの」と決めてかかっている生徒は自らが可能性の枠を縮めていることに早く気づきましょう。そして、君たちの将来を真剣に考え、この機会を与えてくださった親御さんの愛情と先見の明に対して感謝しましょう。世の中には受験したくても、さまざまな理由でそれが叶わない子供がたくさんいます。「受験できるのは当然」ではないのです。自分たちは相当恵まれた環境にいると自覚して過ごしてください。
―9月の予定―
5年生
「予習シリーズ下巻」を使いますが、第一回は語句の要素が多いので、そこは家庭学習といたします。
6年生
記述対策を続けます。「四科のまとめ」の宿題未提出者が多いです。9月末までには提出しましょう。(特に四谷系の塾に通っている生徒)
※ 9月17日、24日は祝日ですので、追加授業をご希望の方はお問い合わせください。また、月曜日のレギュラー生で時間変更御希望の方も合わせて御連絡ください。中学受験ドクター 国語科