中学受験7ヵ月前の留意点 (ドクター国語通信7月号からの抜粋)
夏休みまであと20日、この夏期講習を5年生にとっては充実の夏、6年生にとっては飛躍の夏としたいところですね。
さて、今年の生徒ですが(特に6年生)、こちらが感心するくらい熱心に取り組んでいるなと思う反面、定着率の低さが目につきます。毎週同じことを言われているはずなのに次の週には忘れている。たとえば、「記述問題を解くときは枠をつくりましょう。」「記述は必ず句点で締めくくりましょう。」と毎回同じことを指摘しているにもかかわらず、約半数の生徒はこちらが注意しない限り、やらずじまいに終わってしまいます。テストもしかり。毎回同じパターンの問題を解いているはずなのに、その分析がしっかりできていないため(あるいはしようとしないため)「ただ、受けることだけが目的のテスト」に成り下がっています。大手塾と当塾とのダブルスクールで人一倍勉強量が多いはずなのに成績が伸びないのは「どうでもいいことに時間を割いて、最優先すべきことを後回しにしている」つまり「本末転倒の努力」が原因ではないでしょうか。「教わった通りやる」「復習して次の週にいかす」などを毎回のように指導カリテに記していますが、これを「単なるお題目」としてとらえず、今一度真剣に考え、実行してください。勉強量を増やして効果がでるのは、正しい方向に沿って行う場合のみで、自己流では徒労の積み重ねで終わってしまいます。授業で「東に行くにはこのようにしたらいいですよ」と教わったのに、自己流で勝手な判断をし、西に針路をとりながら「こんなに頑張っているのにどうして東にいけないのでしょうか」と嘆く結果にならないようにしたいものです。
―夏休み及び9月以降の予定―
5年生
夏期講習中はプリントを使いますので「予習シリーズ」は不要です。(9月からは下巻を使用しますのでご用意ください)夏休みの宿題として上巻の総復習を行い、文章題の解き方、語句を一通り覚えてください。
6年生
課題は既報通りです。特に語句の、(1)助詞の「の」の使い方、(2)助動詞「ようだ」「れる、られる」「ない」の使い方、(3)三字、四字熟語、(4)ことわざ、慣用句、(5)敬語を重点的に覚えてください。
中学受験ドクター 国語科