みなさん、こんにちは。
社会科講師の荒木将生です。
夏期講習会おつかれさまでした。
よく世間では、
「夏は受験の天王山」とよばれています。
これは、山崎の戦いという実際の戦いがモチーフとなっています。
山崎の戦いとは、織田信長の死後、京都の山崎という地で、織田信長を自害に追いこんだ明智光秀とそのかたき討ちのために京都に戻ってきた豊臣秀吉の争いです。この天王山は小高い丘のような山で、この山を制した豊臣秀吉が後の戦いを有利にすすめ、明智光秀に勝利しました。そして、最終的には全国統一を成し遂げたことから、夏を天王山と見立て、夏を制したものが後の目標を達成すると考えられているのです。
しかし、果たしてそれだけが真実でしょうか。
確かに天王山を制し、全国統一を成し遂げた彼ですが、その後の歴史で豊臣家が繁栄したとは言いがたいのです。
豊臣氏は全国統一後、朝鮮半島などへ広く進出するなどしながら国力を減らしていきました。その時に徳川家康は力をため続け、後に約260年間も続く江戸幕府を築き上げました。
私はここに注目したいと考えています。
夏の成果が模試などでしっかりと出ている人、それは純粋に素晴らしい!
誇るべき成果である!!
しかしながら、ここで慢心してはいけない。
天王山である夏を制し、成果を出した。仮にそれを全国統一に見立てるのならば、ここで気を抜いていたり、いつまでの余韻に浸っていたりしては、いつ繁栄を奪われてしまうのかもわからない!
結果が出たからこそ、気を引き締めてこれからの受験生活を送ってほしい。この夏の勝利に見合うだけの成果を得るだけの権利はあるだろう!!
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・だがしかし、
そうではない者たちもいるのではないか?
「まだまだやれた!」
「あのとき、勉強していればよかった!」
「本当にくやしい!」
なかには、
「思うような結果につながらなかった。」
「この夏の頑張りに見合うだけの成績が出なかった。」
「いまでも憧れの第一志望校を掲げていても良いだろうか。」
などと思っている人たちもいるだろう。
確かに、夏にしっかりとやり遂げた者たちには「今は」かなわない!
成績も、モチベーションもそうだ!
それが事実である!
目の前にある現実を見なければならない!
だが、
君の夢はそんなもので折れてしまうのかい?
そんなに小さな目標だったのかい?
諦めたら、そこで全てが終わってしまうよ?
絶対に行きたい学校があるのなら、
誰にも譲れない夢があるのなら、
立て。
前を見ろ。
周囲の成績がなんだ!
君は君だろ!
他の誰でもない、君自身だろ!!
あきらめるなよ。
自分の限界を自分で引くな。
何度も言う。
夏に頑張ってきたやつに、今は勝てない。
だが、
今から勝つことはできる。
本気になれ。
僕は、このブログを見ているすべての味方だ。
君は君を信じろ。
君を信じる、僕を信じろ。
夏を頑張った君、
夏に悔いが残る君、
ここからまた、始めようじゃないか。
がんばれ。
講師 荒木将生