みなさん、こんにちは!受験ドクター算数科のA.K講師です。
6年生でサピックスに通われている方々は、マンスリーテストがありましたね。いかがでしたか?出来た!という人は結果に慢心することなく、次の組み分けテストに向けて油断せず、自分の力を上げていきましょう。出来なかった、という人についてですが、気にしないように。
「“結果”を気にするのではなく、“自分のウィークポイント”を気にしてね!!」
という話は前回しましたね。憶えていますか?
テストの範囲となった各単元について、基本的な内容が多く盛り込まれている回を以下に列挙しますので、「基本からまたやり直しをさせたい!」といった時など復習の際に役立ててくださいね。
①12番「拡大・縮小」 ⇒ 5年平常32番「平面図形②」5年冬期2番「平面図形」
②13番「変化のグラフ」 ⇒ 5年平常14番「量の変化②」5年夏期13番「水量グラフ」
③14番「場合の数」 ⇒ 5年平常35番「場合の数」6年春期6番「場合の数」
④15番「規則性」 ⇒ 5年夏期14番「規則性」6年春期5番「規則性」
もちろん、全部をいっぺんにやるとパンクしちゃいますから、自分が得点できていない単元をピックアップした後、日曜日などの空いている時間を使ってやるようにしましょう。実際に復習する際も、5年生の問題だからと言って難しいものから取り組むのではなく、★1の問題から解き始めて徐々に難易度を上げていくようにしていきましょう。
さて、ではこの辺で今回のテーマについてお伝えしていきましょう。前回はテストの結果についての受け止め方、というテーマでお話ししましたが、今回は実際のテストの受け方についてです。
「テスト」と聞くと「うわっ…」って思ってしまう人は多いですよね?大丈夫です、私もその一人でしたから!中学受験を経験した身としては、小学生の時は定期的に行われるテストに戦々恐々としていたものです。
最初のうちはテストについて否定的でしたが、途中からはある事を心掛けることによって自分の気持ちに変化が起こりました。本日は、それについて伝授いたしましょう。
①深呼吸をする
至ってシンプルな方法です。「なんだそんなことか・・・」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、深呼吸は医学的にも大きな効果があると言われており、体・心両方の回復に役立つそうです。
深呼吸をすることでリラックス神経である副交感神経が活発化され、体の血のめぐりが良くなって、代謝のバランスが改善されます。また、体の隅々まで酸素を送り込み、細胞が活発になって体の疲労が消えていきます。
それだけでなく、10分ほど続けることでリラックスホルモンが増加して、心の疲労の回復にも効果を発揮するそうです!
また、正しい深呼吸の方法ですが、息をゆっくり吐きだしてから空気を吸うようにしましょう。そうすることによって、体内に新鮮な空気を取り入れてよりリフレッシュさせることができ、テストに対する緊張も減ります。
②テストが始まったら、周りを見渡してみる
これも私が子供の時に実践していた方法です。テストでは1分1秒が惜しいので、「始め!」という合図がかかったら、とにかくすぐに問題用紙を開いて問題に取り掛かりたくなることだと思います。それを、気持ちを1歩引いてみましょう。
時間に追われる中で、あの問題もやらなきゃ、この問題もやらなきゃ…と思ってしまい、焦りを生んでしまい、それが結果的にミスへと繋がってしまいます。実際に、今まで担当してきたお子様方も、ミスの原因が気持ちによるものだったというケースが多々ありました。
テスト開始時に、深呼吸をして教室内を見渡してみましょう(もちろん、カンニングと疑われない程度にですよ!!)。最初に、一生懸命に目の前の問題にあたっている他のライバルたちを目にし、ワンクッション置くことで緊張が解けるはずです。
そして、問題用紙を開いて手前から解いていくのではなく、全てのページをまずはパラパラ…とめくって全体を俯瞰し、どのような問題が出題されているのかを大まかに確認し、大体の時間配分をその場でしちゃいましょう!
「この問題はやった問題だから5分で解こう。最後の問題は見たことがない問題だから、後で余裕があったら解くようにしよう。」
と言ったように、最初のうちに計画をしてしまえば、気持ちが格段に楽になるはずです。私もこの行動をすることによって、前半の問題だけで時間が切れて途中で力尽きてしまうことがなくなりました!おススメの方法ですので是非、みなさんも実践してみてください。
③気持ちをプラスにとらえる
少し精神論的な話にはなってしまいますが、「緊張するのは自分だけではない」ということです。私たち人間は当たり前の事ですが、緊張するのは感情があるからです。つまり、“誰でも”緊張する、ということです。
「自分だけじゃなく、周りのライバルもテストが怖いと思っているんだ。」
と考えることが出来れば、気持ちも楽になってきませんか??緊張することは決して悪いことではないですよ。その気持ちを持つことによって、1問1問に対しての慎重さが生まれ、それが点数へと繋がるからです。ただ、緊張しすぎてガチガチになってしまっても困りものですね。毎回のテストでは(授業内テストなどの小テストも含めて、ですよ?)、適度な緊張を持ちつつ、自分の持てる最大限の力を尽くして頑張っていきましょう!!
ここまで長々と話してまいりましたが、本日のまとめといたしましょう。
・テストの前は深呼吸!大きく息を吐いて、大きく息を吸い込もう!
・テストが開始されたら、まずは周りのみんなの様子を見てみよう!その後で、問題用紙の全部のページを見てから問題に取り組むようにしよう!
・自分だけでなく、周りのみんなも緊張している!
普段のテストから、上に挙げた方法を早速実践してみてくださいね。
そしてテストを「点を取ったり、コースを上げるためのもの」と認識するのではなく、「自分の得意、不得意な単元を見つけるための発見器」と捉えて、有効活用できるようにしていきましょう。
そう思えれば、テストも怖いものではなくなってくるはずです!
今回はこの辺で失礼いたします。
それではまた、近いうちにお会いしましょう。