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投稿日:2017年09月12日

テーマ: 算数

気分は名探偵!?推理算の解き方②

みなさん、こんにちは!受験ドクター算数科のA.K講師です。

9月になってからだいぶ日が過ぎ、残る暑さの中で吹く風が心地よく、秋の訪れを少しずつ、少しずつ感じさせるいい時期になりましたね。
夏の湿気がじわじわなくなっていくのが身体で感じられるこの時期、皆さんの学習も!きっと捗っている頃合いだと存じております。(笑)

それでは、今日の本題へ…。
今回は、前回に引き続き、皆様に推理をしてもらいます。ただ、今回は実際の入試問題を取り上げます。また、前回は表を描いて整理をしていくものをご紹介しましたが、今回はまた形式の違うものを一緒に考えてみましょう。毎年の入試の中で、他校と比べて推理算が出題されやすい慶應普通部の問題にLet’s try!
目指せ、名探偵!!真実は、いつも、一つ! ←前回もこんなことを言っていました(笑)

 

問題(平成28年度 慶應義塾普通部 大問5より)
A,B,C,D,E,F,Gの7人が一列に並んでいます。
・BとDの間には4人います。
・Aから1人おいて前にFがいます。
・Eの前後はAとCです。
・BとCの間には1人います。

 

 

ここで重要なのは、1つ1つの条件から“仮定”をして話を進めていくということです。
・BとDの間には4人います。 ⇒この条件から、BとDの並び順は以下の2つが考えられます。なお、並び順の左が前、右が後となっています。
①B□□□□D
②D□□□□B

次に重要なのが、仮に決まった人間の条件からさらに話を進めていくということです。
いま、Bの位置が仮に決まったので、Bの情況が他に示してある条件を見ます。
・BとCの間には1人います。 ⇒この条件から、先ほどの情況にCも加えた並び順は以下が考えられます。なお、BとCがくっつくことはありません。
①B□C□□D
②D□□C□B

続いて、Cの位置が決まったことによりCの情況を述べている条件を見ます。
・Eの前後はAとCです。 ⇒この条件から、先ほどの情況にAも加えた並び順は以下が考えられます。
①B□CEAD
②DAEC□B

そして、最後に残っている条件を考えてみましょう。
・Aから1人おいて前にFがいます。 ⇒先ほどの①を見てみると、すでにAから1人おいてCが決められているので②が正解です。上記の条件を反映させると以下のようになりますね。

FDAEC□B ⇒□は残っている人物のG ⇒ FDAECGB

よって、答えは前から順に、とあるのでFDAECGBとなるわけです!

いかがでしたでしょうか。嘘をつく人間を暴き出し、表にして情況を整理していくタイプのものとはまた違った趣の問題を今回は取り扱わせて頂きました。
では、本日のまとめといたしましょう。

~今回のポイント~
・条件が複数与えられている推理の問題では、情況を特定しやすい条件から見る。
・その条件に沿って、情況を仮定して図に整理し、話をさらに進めていく。
・次に見ていく条件は、仮の条件下で決まった人物のことをさらに述べているもの。

ということでした。

では今日はここまで。
最近の入試問題を改めて振り返ってみると、前回の記事でお伝えした内容を活かせる問題を見つけてしまったので、予定がずれてしまいました(汗)
次回こそ、私の作った図形問題「五角形と相似」を紹介していきます!

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!

算数ドクター