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投稿日:2018年07月20日

テーマ: 算数

Let’s try!変化を追う問題の出題です。~前篇~

みなさん、こんにちは。受験ドクター算数科のA.K講師です。

夏!今年もやってきました!!
最高気温は連日30度越え。
外を歩くと、ものの3分で額を走る汗。
今年の冬は極寒でしたが、それに負けまい!と今夏も太陽が精いっぱい頑張ってくれています^^;
この暑さに負けるものかっ!と私も子供に対して熱心な指導をいつも心掛けております。
もうすぐ、24日から夏期講習。
気合いを入れて、頑張っていきましょうね!!

まずは、前回の宿題の答え合わせから。

問:下の図形において、斜線部分の面積が25㎠のとき、全体の正六角形の面積を求めなさい。

変化を追う問題1

前回、最後にこんな問題を出しました。さーて、線を引いていっぱい分割してみましょう!

変化を追う問題2

!!
なんと、これまでにお伝えしていなかった、36分割です!
まずは正六角形を6分割して正三角形にわけ、その正三角形をさらに6分割しているのです。
よって、数えると全体の4/36 = 1/9 となり、全体の面積は25÷1/9 =225㎠とわかります。
これ以外にも分け方はいっぱいあります。

「こんな分割の方法はどうですか!?」

というものがありましたら、ぜひぜひ授業の中で先生に紹介してくださいね♪

さて、今日のテーマは、、、「点の移動」!
グラフを読み取りながら、図形の面積の変化を追っていくというもの。
今回は、私がまた「むむむ」と頭を悩ませて作った問題を紹介いたします!
決して超難問、というわけではありませんから、リラックスしながら解いてみてくださいね。

【問題】
台形と長方形を組み合わせた、図1のような図形があります。BEとAGの長さは等しいです。

変化を追う問題3

動く点PがDを出発し、C⇒B⇒A⇒G⇒Fと移動します。
点Pが出発してからの時間と、“ある三角形”の面積の変化との関係を表したのが図2のグラフです。

変化を追う問題4

以下の問いに答えなさい。
(1)“ある三角形”とは次のうちのどれですか。
ア.PBE イ.PBD ウ.PDE
(2)Pの秒速を求めなさい。
(3)図2のグラフの、アとイの値を求めなさい。
(4)“ある三角形”の面積が26㎠になるのは何秒後と何秒後ですか。

……どうでしょう。少し難しいかも!?しれませんね。
まずは、グラフを見て各々の箇所で点Pがどこにいるのかを洗い出してみましょう!
結果は以下のようになります。

変化を追う問題5

それでは、(1)の問題について考えてみましょう。
アの場合。
出発してから0秒の時、点PはDにいます。そうなると、△PBE=△DBEとなり、面積は8㎝×3㎝÷2=12㎠となりますが、グラフでは出発時の面積が0㎠なのでアはあり得ません。
イの場合。
出発時、△PBD=△DBDとなり、面積は0㎠なので0秒の時はグラフが成立しています。ところが、10秒後の状態を考えると、△PBD=△CBDとなりますが、図からCBの長さは8㎝よりも短いため、グラフのように12㎠になることはあり得ません。よって、イも矛盾します。(なお、18秒後の状態からも矛盾していることが分かります。なぜなら、△PBD=△BBDとなってしまい、グラフでは12㎠であるのに三角形でなくなってしまう=0㎠になってしまうからです。)

ということは、消去法でウ…?
少し長くなってしまったのでこの続きは、次回にしたいと思います笑
皆さんも、先ほどの解説と同じようにウが成立するのかどうかを考えてみてくださいね!
もちろん、「残った答えだからウ」というのはNGですよ!
大丈夫。答えは、ちゃんとあります。

それでは、1つだけですが本日のまとめに移らせていただきます。

~本日のまとめ~
・グラフのある点の移動の問題では、グラフで変化のあるところを見て、動点がどこにいるのかをまず全て記入する!

本日は、ここまで。
次回は、後篇ということで一緒に、(1)の続きから(2)以降の問題についてポイントを交えつつ答え合わせをしていきます。
また、お会いしましょう。

算数ドクター