みなさん、こんにちは。
受験ドクター算数科の江田です。
残暑が…
厳しいです…
いつまで続くのやら。
それはさておき…
夏休みが終わり
いよいよ受験まで4ヶ月と迫った6年生も
学習するときの集中力を保つためには
たまには気分転換が必要ですよ^^
もちろん、
6年生以外のお子様も
普段からメリハリをつけた学習を
心がけましょう!(^-^)
さて、その気分転換、
どうせするなら「ためになるもの」に
したいですよね♪
もちろん
外で思いっきりはしゃいで
ストレス発散!
というのも良いのですが…
まだまだ暑いこの季節、
熱中症の恐れもありますから
屋内でできる「おすすめの遊び」を
ご紹介いたします。
その名も
「素数大富豪」!!
そうです、
トランプの「大富豪」
をもとにしたゲームです。
全体的な流れは
「大富豪」に似ているのですが…
かなり頭を使いますよ~♪
細かいルールはいろいろとあるため
ここでは省略させていただきます。
まぁ、ざっくり申し上げると
「前の人が出したものよりも大きい素数を出す」
だけです。
ん?待てよ…
トランプは最大で
「K」=「13」
までしかないじゃん!
って思いますよね。
ところが、この「素数大富豪」、
複数枚組み合わせて数を作る
ことができるのです。
たとえば
「6」と「K」の計2枚を組み合わせて
「613」という素数を作る
ことが可能というわけです。
もちろん
「6」と「1」と「3」の計3枚を使って
作ってもよいわけで、
前の人が3枚使って出した場合は
それ以降の人も必ず3枚使って出さなければならない
という「枚数縛り」が発生するわけです。
このようにして
基本的には
「前の人が出したものよりも大きい素数を出す」
だけですが…
「大富豪」と一緒で、
「8切り」や「革命」
もあります!
「大富豪」において「8切り」は
8が出た時点で“その場が流れる”
というルールです。
「素数大富豪」において
この代わりとなるのが…
「57」です!!
ほぇ!?
「57」って素数じゃないじゃん!!(;´∀`)
そう、
素数じゃないのに出すことができ、
しかも“場を流す”こともできるのです!
(ちなみに「57」は2枚を使って出すしかありません。)
いったいなぜ??
その理由は
グロタンディークという
数学者から来ています。
自然数57は 「グロタンディーク素数」 と呼ばれる。
これはグロタンディークが素数に関する一般論について講演をした際に、
具体的な素数を用いて例を挙げることを求められたとき、
彼が誤って57を選んだことに由来する。(Wikipediaより引用)
猿も木から落ちる
ということでしょうか。
なかなか面白いエピソードですね♪
このエピソードにちなんで
「素数大富豪」においては
「57」を特別な数字として扱うそうです。
ちなみに、
この「57」を出して場を流す際
「8切り!」の代わりに
「グロタンカット!!」
と宣言します^^
(ちょっとかっこいいですね♪)
また、「革命」は
起こった時点で“数字の強弱が逆転する”
ものです。
つまり
「前の人が出したものよりも大きい素数を出す」
から
「前の人が出したものよりも小さい素数を出す」
というルールに変わるのです。
この効果は
「素数大富豪」では
「1729」によって発揮されます。
この数もまた
素数ではないのですが…
別の数学者である
ラマヌジャンのエピソードから来ていて
「1729」を出しながら
「ラマヌジャン革命!!」
と宣言するのです。
(算数科の講師の私としては
非常に面白いと感じるエピソードですが…
割愛させていただきます。
ご興味があればお調べください♪)
というように、
大いに遊びの要素も取り入れつつ
しっかりと頭を使わなければならない
「素数大富豪」
2人から遊べますので
是非気分転換にされてみては^^
ただ、1つ難点が…
そうです、
出した(出された)数が
本当に素数なのかどうか、
判定しなくてはならないのです。
正しいルールでは
「素数判定員」
を用意しなければならないのですが、
最近では
“素数判定アプリ”もありますので
そちらを活用されればよいと思います。
あ、もちろん
自分がカードを出すときに
素数判定をしてから出すのは
ダメですよ♪
頭の中で
「これは素数だ!」
と暗算で考えることに
このゲームの醍醐味があるのですから♪
私は実際にやってみて
頭がとっても疲れました♪(笑)
でも、とっても楽しいですよ!
今日はここまで。
また次回お会いしましょう!