みなさん、こんにちは。
受験ドクター算数科の江田です。
異常な暑さだったこの夏も
ようやく終わりを迎えますね。
私が最も好きな季節、
秋の到来です!!
ばんざーい♪
秋は本当に大好きです。
暑がりな私にとっては
夜ひんやり肌寒いほうがテンションも上がります!
涼しくなって食欲も増しますしね^^
さて、
そんな秋ですが…
受験を控えた6年生にとっては
(というよりも、その親御様にとっては)
「もう時間がない!」
と焦り始める時期でもありますよね。
ただ、焦っても仕方ありません。
この夏休み、総復習をしてきた中で
「見えてきた課題と向き合い、
目標校に向けて本当に必要なものを重点的につぶしていく」
ことが大切です。
それは
普段お通いの塾の先生が一番わかってくださっている
と思いますので、
何をやったらよいのかお悩みならば
そこは遠慮せずに積極的に相談なさったほうがいいですよ♪
もちろん、
ドクターの無料学習相談もご活用ください。
さあ
それでは今回のブログ、
前回予告しましたとおり
“知っててほしい○○”を使って最難関校の入試問題にチャレンジ!
してみましょう!!
もし、
前回そして前々回のブログをまだご覧になられていない方は
ぜひそちらをご覧いただいてから
この先の問題にチャレンジしていただきたく存じます。
では問題です。
【問題】
面積が140㎠の長方形アイウエがあります。
図のように、点オは長方形の内側にあり、三角形アイオの面積は42㎠、
三角形イウオの面積は21㎠です。
これについて次の問いに答えなさい。
(1) 三角形ウエオの面積を求めなさい。
(2) 三角形イエオの面積を求めなさい。
(3) 線アウと線イエが交わった点をカ、線アウと線エオが交わった点をキとします。
三角形エカキの面積は三角形ウオキの面積よりどれだけ大きいですか。
さあ
目標は5分以内ですべて解くこと♪
Let’s try!!
(考え中)
(考え中)
・・・・・・・
・・・・・
・・・
(-ω-)
(-_-)zzz
( ˘ω˘)スヤァ
・・・・・・・
はっ! (´゚д゚`)
どうですか。
一通り考えられましたか?
それでは解説いってみよ~♪
【解説】
(1) 三角形ウエオの面積を求めます。
長方形の内部の点である点オに注目してみましょう。
ここでさっそく、あの出番です。
そう!
前回のブログでご紹介した
「平行四辺形(長方形・正方形・ひし形も含む)の内部に任意の点Pをとり、
各頂点と点Pを直線で結ぶと、向かい合う三角形の面積の和が必ず等しくなる」
という性質です。
これを用いると、
42㎠+□㎠=△㎠+21㎠
なることがわかります。
これはつまり…
「42㎠+□㎠」が全体の面積の半分
ととらえることもできますね。
問題文に「長方形アイウエは140㎠」とありますので
42+□=140÷2=70(㎠)
とわかり、
求める三角形ウエオの面積(□)は
70-42=28(㎠)
となります。
(2) 三角形イエオの面積を求めます。
必要なところだけピックアップして
だいぶシンプルな図にしてみましょう。
この時点でわかっている部分をまとめると…
上図のようになっています。
えぇ。
(1)ができれば楽勝?
だったかも知れませんね^^;
三角形イウエが全体の半分ですから
140÷2=70(㎠)
とわかり、
求める三角形イエオの面積は
70-(28+21)=21(㎠)
と求まります。
さぁ
最後の(3)!
三角形エカキの面積は三角形ウオキの面積よりどれだけ大きいですか。
という問題でしたね。
ここで
三角形エカキを 「あ」
三角形ウオキを 「い」
として下の図のように見てみます。
ここで今度はあれの出番!
そう!
前々回のブログでご紹介した
「ア、イ、ウ作戦」
です!!
「あ」 と 「い」 の差が問題となっていますが
このかたちのままでは、どうにもこうにも解けません。
こんなときに
「う」 を用意して
「あ+う」 と 「い+う」 の差
を考えるんです。
同じ 「う」 を加えても、差は変わりませんからね♪
上図のように
三角形ウエキを 「う」 とすれば
「あ」 と 「い」 の差は
「三角形ウエカ」 と 「三角形ウエオ」 の差
と等しくなり、
これを求めればよいことになります。
三角形ウエオは
(1)で求めた28㎠。
三角形ウエカは…
長方形アイウエ(全体)の ですから
140×=35(㎠)
とわかり、
求める答えは
35-28=7(㎠)
となります。
いかがだったでしょうか。
先週、先々週のブログでご紹介した
① 「ア、イ、ウ作戦」
② 「平行四辺形(長方形・正方形・ひし形も含む)の内部に任意の点Pをとり、
各頂点と点Pを直線で結ぶと、向かい合う三角形の面積の和が必ず等しくなる」
この2つをしっかりと身につけておくだけで
わりと簡単に解けたでしょう♪
ちなみに
今回チャレンジしていただいた、この問題…
なんと
筑波大付属駒場中学校
の問題でした。
あの最難関校の問題ですよ!
いかに基礎・基本が大切か、
再認識していただけたのではないでしょうか。
この問題は
今の時期(9月)であれば
4年生でも正解にたどり着くことが十分可能です。
ぜひお子様にもチャレンジさせてみてくださいね^^
今日はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!!