みなさん、こんにちは。
受験ドクター算数科の江田です。
突然ですが問題です。
今日は11月29日。
何の日でしょう?
えぇ、
想像に難くないでしょう。
「いい肉の日」です♪
ところがどっこい、調べてみたら
「いい服の日」
でもあるんですって。
言われてみれば、
確かにそうとも読めますね。
うーむ、こりゃあ今夜は
いい服着て、いい肉食べるしかないですな♪
さて、
今回も余談はこれくらいにして…
前回のブログで
「30°,60°,90°の直角三角形はちょ~怪しい!!」
というお話をいたしました。
今回は
その注目ポイントを利用した
実戦演習です。
さっそくいってみよ~♪
【問題1】
下の図の二等辺三角形ABCの面積は何㎠ですか。
考え中…
考え中…
さぁ、いかがでしょうか。
頂角(と言われる部分)が150°の二等辺三角形です。
前回のブログでは頂角が30°の二等辺三角形でしたね。
前回と同じように
どの辺を底辺として見るか
を考えましょう。
唯一具体的に長さがわかっている
辺ABを底辺として見ると
高さは下図のCHとなります。
もうお気づきの方も多いかもしれません。
そうです。
三角形ACHが例の
「30°,60°,90°の直角三角形」
になっているんですね。
ということで、高さCHの長さはACの長さの半分で
6÷2=3 (㎝)
とわかり、求める二等辺三角形ABCの面積は
6×3÷2=9 (㎠)
となります。
頂角の150°という数値が
この問題を解くカギとなるわけですね。
それではもう1問。
【問題2】
下の図の直角三角形ABCの面積は何㎠ですか。
考え中…
考え中…
さて、これはいかがでしょうか。
これも素直に
唯一具体的に長さがわかっている
辺ACを底辺として見ると
高さは下図のBHとなります。
うーん…
「超怪しい三角形」はいずこに…?
そうなんです。
これじゃ「30°,60°,90°の直角三角形」が現れないんです。
ここでポイントとなるのはもちろん15°という角度。
これを用いて見慣れた怪しい数値にしたい。
そうです。
下図のように、
この三角形を2つ組み合わせて30°を作り出せばよいのです。
すると
まさに前回のブログで登場した
頂角が30°の二等辺三角形になります。
三角形AC´Hが「超怪しい三角形」 となり、
C´Hの長さが
6÷2=3 (㎝)
とわかりますね。
よって三角形AC´Cの面積が
6×3÷2=9 (㎠)
で、三角形ABCはこの半分ですから
9÷2=4.5 (㎠)
と求まるわけです。
ちなみに、この問題は
もとの三角形ABCを下図のように2つ組み合わせ、
【問題1】と全く同じ
頂角が150°の二等辺三角形
として考えていくこともできますね。
そう考えて
【問題1】の半分!
と思った方もいらっしゃったかも知れません♪^^
どちらの考え方にせよ最大のポイントは
「与えられた数値を利用して、いかにして“超怪しい三角形”を作り出すか」
です。
今回のブログでは
その基本ともいえる典型題をご紹介しましたが、
実際の入試問題では
そう簡単に見つけられる問題ばかりではありません。
いつ出題されてもいいように
常に頭の片隅に「超怪しい三角形」を置いておく
ことが大切です。
これをご覧いただいた皆さんのお子様に
是非このことを伝えてください♪
それではまた次回お会いしましょう!!