みなさん、こんにちは。
受験ドクター算数科の江田です。
今日は
5年生以上はみんな知っている
「最大公約数・最小公倍数」
について、
みんな意外と知らない捉え方
のお話をします。
さっそく例題を使って説明していきます。
60と72の最大公約数と最小公倍数をそれぞれ求めなさい。
さて、答え求まりましたか?
解き方で悩む人は少ないでしょう。
「連除法をすればすぐにわかる」と思った人、
あるいは頭の中で暗算で求めた人もいるかもしれません。
ただ、今回は
あえて連除法ではない捉え方をしてもらいます。
それは素因数分解をして考える方法です。
素因数分解はその名の通り
「素因数に分解する」こと。
60と72をそれぞれ素因数分解すると以下のようになります。
となります。
細かく分かれた1つ1つの数を
素因数(因数の中で素数のもの)というのですが、
それらの素因数を
① 「共通部分」を左端にそろえる
② 素因数の種類ごとに縦にそろえる
ように、下のように並び替えます。
「最大公約数」は60と72の「共通する約数のうち最大の数」なので、
下の「共通部分」をすべてかけたものとわかります。
つまり、
2×2×3=12
が最大公約数となるわけです。
また、
「最小公倍数」は
60と72を「それぞれ何倍かして、同じ数にそろえた値のうち最小のもの」
なので、下のように
それぞれに「青い数字を補って同じ数にしたもの」
が最小公倍数となります。
つまり、
60は2×3倍
72は5倍
した値である
2×2×3×2×3×5=360
が最小公倍数となります。
いかがでしょうか。
なんでわざわざこんな考え方をしなきゃならないの??
と思われた方もきっといるはず。
そりゃそうです。
連除法という便利な方法を教わっているのだから
それで求めればいいのです。
ただ、実は今回扱ったこの考え方、
応用レベルの問題に役立つんです!!
次回はそれについて触れていきたいと思いますのでお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう!