みなさま、こんにちは。
受験ドクター算数科のHH講師です。
もうすぐ6月ですね。
6月といえば梅雨の時期、ジメジメした天気が続き、気が滅入ってしまいますね。
ポジティブに捉えると、恵みの雨や雨降って地固まるなんて言葉もありますが、中学受験生にとっても恵みの雨の時期、苦労して苦労して地(基礎)を固める時期にしたいですね。
今日は、面積や量(かさ)の単位換算表についてご紹介しようと思います。
中学受験指導を行っていると、単位換算と聞いただけで、憂鬱そうな顔を見せる子どもたちを何人も見てきました。
いかがでしょう?
単位換算と聞いただけで逃げ出してしまうお子様をお持ちではありませんか?
・・・いらっしゃいますね(笑)
それでは、最高の方法をご紹介します。
面積編
a(アール)やha(ヘクタール)のような単位を聞いても、馴染みがありませんから、「なんかよくわからないな」とか、「難しそうだな」という印象を持つ子どもたちが多いです。そんな時に便利なのが、単位換算表です。
簡単に問題を解くことが出来るため、正解を重ねることで単位換算への苦手意識を無くしましょう。
表のつくり方の説明です。
縦の線が各単位の小数点の位置を表しています。
覚えることは、各単位を記入する場所と、合言葉だけです。
(合言葉) ヨクニコニコニコ(4,2,2,2)
合言葉が4,2,2,2(よく,にこ,にこ,にこ)と0の数を表しています。
換算表の右側から0を書き、線を引いて換算表を書けるようにしましょう。
例題
12.3ha+27000㎡-25000000㎠= a
答えをa(アール)で求める必要があるため、全ての単位をa(アール)に換えてから計算を行いましょう。
ha(ヘクタール)からa(アール)への単位換算は、以下のようになります。
合言葉のヨクニコニコニコを思い出して・・・
ha(ヘクタール)の小数点の位置を確認してください。
ha(ヘクタール)のすぐ上に伸びる線が小数点の位置を表しています。
a(アール)の小数点の位置で数字を読み取ると、12.3ha=1230aとなります。
続いて、㎡(平方メートル)からa(アール)への単位換算です。
27000㎡=270aとなります。
最後に、㎠(平方センチメートル)からa(アール)への単位換算です。
25000000㎠=25aとなります。
全ての単位がa(アール)に揃ったため、あとは計算するのみです。
1230a+270a-25a=1475a
いかがでしょうか?
この単位換算表を利用すれば、単位換算での間違いが減りそうではありませんか?
いつもニコニコしているお子様にはうってつけの覚え方ですので、是非使ってみてください。
もちろん使い方の練習は必要です。
量(かさ)編
㎤(立方センチメートル)やL(リットル)を単位換算する場合に利用します。
面積の単位換算表に比べ、やや覚えることが多いですが、それほど大変ではありません。
換算表の使い方は、面積のものと同様です。
まずは、合言葉を覚えましょう。
(合言葉) 傘をさしたおニイサン(2,1,3)
ccはたまに出てくる程度ですので、覚えなくても良いと思います。(覚えなくて良いというと覚えてくれるのはなぜだろう・・・)
ニイサンを右から並べる事だけ間違えないよう注意しましょう。
例題
0.25L+23dL-1000mL= ㎤
先程と同様に、㎤(立方センチメートル)に単位をそろえましょう。
まずは、L(リットル)から㎤(立方センチメートル)です。
0.25L=250㎤となります。
続いて、dL(デシリットル)から㎤(立方センチメートル)です。
23dL=2300㎤となります。
最後に、mL(ミリリットル)から㎤(立方センチメートル)です。
1000mL=1000㎤となります。
全ての単位が㎤(立方センチメートル)に揃いましたので、計算を行いましょう。
250㎤+2300㎤-1000㎤=1550㎤
こちらも、換算表さえ書けるようになれば、簡単に活用できますので、是非覚えて使ってみてください。
いかがでしたでしょうか?
合言葉(ヨクニコニコニコ)と合言葉(傘をさしたおニイサン)を覚えることで、今まで苦戦していた単位換算をスムーズに処理することが出来ると思います。
地(基礎)を固めるために、「単位換算って苦手だな」と感じている子どもたちにはぜひ実践してみてほしいです。
まだまだジメジメとした時期が続くと思いますが、雨の日には「傘をさしたおニイサン」を思い出してくれると嬉しいですね。
単位換算をマスターし、ニコニコ笑ってくれる受験生が増えることを願っています。
ではまた次回お会いしましょう♪