みなさま、こんにちは。
受験ドクター算数科のHH講師です。
本日4月25日は「拾得物」の日です。
1980年に大貫久男さんという方が1億円を拾い、落とし主が現れず全額大貫さんの手に渡ったそうです。
何と幸運な・・・。
重さはどれくらいでしょうか?
どれくらいの大きさなのでしょう?
見たこともない大金なので、いろいろ想像してしまいますね。
1億円あったら何を買いますか?
私なら、トルコリラを買いますね!!
せっかくなので、計算問題にしてしまいましょう!!
まず、トルコリラとはトルコの通貨のことです。
日本で言う円のことですね。
なぜ、トルコリラが欲しいかというと、金利が高いからです。
金利とは、1年間預けた預金などにかかる利子のことです。
簡単な例で説明しましょう。
例)金利3%、100円を1年間預けるといくらになりますか?
答え)利子の分資産が増えますので、100×1.03=103円となります。
少しでも経済の動向や政界情勢に詳しい方ならご存知かと思いますが、トルコリラが欲しい理由の発表です。
ジャジャジャーン!!
なんと2019年3月現在(3月19日時点)、トルコリラの金利は24%です。
100円預けて1年経ったら124円となる訳です。
わお!!
では、本題に入りましょう!
問題)1億円分のトルコリラを買うと1年後何円になるか計算しなさい。
条件を追加します。
①1トルコリラAsk(買うとき)20.33円です。
②1トルコリラBid(売るとき)20.28円です。
③政策金利は1年間変わらないものとし、トルコリラは24%の金利で日本円は1%(そんなにありませんが)で計算を行う。
④トルコリラを買ったときのあまりは円で所持します。
さて、まずは1億円をトルコリラに変えてしまいましょう。
1)100000000÷20.33=4918839トルコリラあまり3.1円
2)1年間預けると、トルコリラは24%分増、日本円は1%増の4918839×1.24+3.1×1.01=6099360.36トルコリラと3.1×1.01=3.131円となります。
3)トルコリラを日本円に変え、資産がいくらになるか計算します。
6099360.36×20.28=123695028.101と3.131円
したがって、1億円は123695028.101+3.131=123695031.101円なりました。
おお!2370万円近く増えるではありませんか!!
家が買えそうですね。
余談ですが、利子所得の税金は20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%(15%×2.1%)+住民税5%)ですので、79.685%のみが手元に残ります。
手元に残る金額が知りたい方は計算してみてください。
私はもうどんな家を買おうか妄想にふけることとします♪
いかがでしたでしょうか?
金利差や価格変動リスクなど加味していないチープな計算問題ですが、1億円あればリッチになれそうですね。
このブログをきっかけに経済や世界の情勢に興味を持っていただけると幸いです。
世界が抱える大きな問題を考えさせる問題は、中学受験の世界では好まれています。
世界のさまざまな国の通貨を使って、1年経ったら何円になるか調べみたいのものは面白そうです。
夏休みの自由研究の題材としても良さそうですね。
ではまた次回お会いしましょう♪