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投稿日:2016年05月23日

テーマ: 算数

つるかめ算は平均算?!

みなさん、こんにちは。受験ドクターの安部公一郎です。

すっかり暖かくなってきました。

東京の年間平均気温は、15.4度。

4月5月の月間平均気温は、14度~18度。

まさに平均的な気温の季節ですね。

 

という訳で、平均算。

「つるかめ算は平均算?!」いってみよー!

 

〈つるかめ算を平均算で解けるのか!?〉

つるとかめが合計20匹います。
足の数が合わせて54本のとき、かめは何匹いますか?

 

つるかめ算ですね。

誰がどう見ても。

 

早速つるかめ算の“型”に入れてみましょう!

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そりゃ入りますよね。

 

ではつるかめ算の面積図を使って、

実際に解いてみましょう。

higashi1

8

14 ÷ 2 = 7 … かめ7羽

20 - 7 = 13 … つる13匹

 

あっさり解けました。

 

本日はこの問題を、

聞いて驚くなかれ、

平均算として解いてみましょう!

 

平均算ということですから、

まずは、足の数の平均本数を求めます。

 

54本 ÷ 20 = 2.7本 … 足の本数は、1匹あたり2.7本!

 

平均算の面積図を描く。

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ここまでは、つるかめ算の面積図といっしょ。

平均(2.7)のラインを入れます。

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面積の等しいところを青に塗ってみます。

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青い部分(AとB)は面積が等しい長方形です。

 

長方形Aと長方形Bのたての長さの比は、

0.7 : 1.3 = 7 : 13

 

面積が等しいので、横の長さの比は、

“逆比”で、

13 : 7

となりますね。

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合計20匹を、

つる : かめ = 13 : 7

に分けるので、

答えは、つる13羽、かめ7匹。

 

どうですかぁ~!

つるかめ算は、平均算でも解けるのです!キリッ

 

 

〈スゴイぞ! 平均算〉

 

たまたまじゃないの~?

ホントにつるかめ算が全部平均算で解けるの~?

 

分かります。

つるかめ算を否定された気持ちになりますね。

前回は、つるかめ算こそ「算数の王者」とか言ってたのに・・・

 

結論、

つるかめ算は、全て平均算として解けます!

 

ベン図でいうと、こんな感じ。

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イメージでいうと、こんな感じ。

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王者つるかめ算、完敗です。

 

 

〈じゃあ つるかめ算っていらないの?〉

 

じゃあ、つるかめ算は勉強しなくていいの?

全部平均算で解けるなら、いらないジャン。

 

そうですね。

しなくていいですよ。

 

とは、ならない。

 

前回言いました。

つるかめ算は連立1次方程式の準備だって。

 

また別の見方をすると、

 

つるかめ算 ⇒ 総量に注目して解く

平均算   ⇒ 単位あたりの量に注目して解く

 

という、着眼の違いがあります。

 

いずれも算数では必要な考え方なんですね。

両方勉強する必要があります。

 

決して、つるかめ算の勉強が無駄なわけではありません。

よかったぁ~。

 

 

次回は、この2つの考え方、

 

総量に注目して解く

単位あたりの量(変化量)に注目して解く

 

を使って、

ニュートン算を一緒にやってみましょう。

 

今宵はここまで。

ではまた。

算数ドクター