みなさん、こんにちは。受験ドクターの安部公一郎です。
すっかり暖かくなってきました。
東京の年間平均気温は、15.4度。
4月5月の月間平均気温は、14度~18度。
まさに平均的な気温の季節ですね。
という訳で、平均算。
「つるかめ算は平均算?!」いってみよー!
〈つるかめ算を平均算で解けるのか!?〉
つるとかめが合計20匹います。
足の数が合わせて54本のとき、かめは何匹いますか?
つるかめ算ですね。
誰がどう見ても。
早速つるかめ算の“型”に入れてみましょう!
そりゃ入りますよね。
ではつるかめ算の面積図を使って、
実際に解いてみましょう。
14 ÷ 2 = 7 … かめ7羽
20 - 7 = 13 … つる13匹
あっさり解けました。
本日はこの問題を、
聞いて驚くなかれ、
平均算として解いてみましょう!
平均算ということですから、
まずは、足の数の平均本数を求めます。
54本 ÷ 20 = 2.7本 … 足の本数は、1匹あたり2.7本!
平均算の面積図を描く。
ここまでは、つるかめ算の面積図といっしょ。
平均(2.7)のラインを入れます。
面積の等しいところを青に塗ってみます。
青い部分(AとB)は面積が等しい長方形です。
長方形Aと長方形Bのたての長さの比は、
0.7 : 1.3 = 7 : 13
面積が等しいので、横の長さの比は、
“逆比”で、
13 : 7
となりますね。
合計20匹を、
つる : かめ = 13 : 7
に分けるので、
答えは、つる13羽、かめ7匹。
どうですかぁ~!
つるかめ算は、平均算でも解けるのです!キリッ
〈スゴイぞ! 平均算〉
たまたまじゃないの~?
ホントにつるかめ算が全部平均算で解けるの~?
分かります。
つるかめ算を否定された気持ちになりますね。
前回は、つるかめ算こそ「算数の王者」とか言ってたのに・・・
結論、
つるかめ算は、全て平均算として解けます!
ベン図でいうと、こんな感じ。
イメージでいうと、こんな感じ。
王者つるかめ算、完敗です。
〈じゃあ つるかめ算っていらないの?〉
じゃあ、つるかめ算は勉強しなくていいの?
全部平均算で解けるなら、いらないジャン。
そうですね。
しなくていいですよ。
とは、ならない。
前回言いました。
つるかめ算は連立1次方程式の準備だって。
また別の見方をすると、
つるかめ算 ⇒ 総量に注目して解く
平均算 ⇒ 単位あたりの量に注目して解く
という、着眼の違いがあります。
いずれも算数では必要な考え方なんですね。
両方勉強する必要があります。
決して、つるかめ算の勉強が無駄なわけではありません。
よかったぁ~。
次回は、この2つの考え方、
総量に注目して解く
単位あたりの量(変化量)に注目して解く
を使って、
ニュートン算を一緒にやってみましょう。
今宵はここまで。
ではまた。