受験が近づいてまいりました。受験ドクターの安部公一郎です。
体調管理だけは万全に。
ここまでくると睡眠も勉強のうちです。
さて、
大好評だった、「円周率3的世界」
ご要望にお応えしてパート2です。
もちろん要望はきてないんですけど。
本日も3の話。
~前回の復習~
1)受験生にとっては、円周率が3だと、とても助かる!
↓
2)でも算数では困ることもある・・・
↓
3)3になりたい
シンプルな円周率3の世界。
もう一度、いってみよー。
〈こりゃ楽じゃ いやむしろ便利〉
円周率が3だったら・・・
とにかく楽。
前回も言いました。
世の中生きていくのに、
大まかな数字さえわかれば問題なし!
赤道の長さをご存知ですか?
4万㎞。
じゃあ、
地球の直径は?
直径 × 円周率 = 円周
ここで円周率3が登場。
直径 × 3 = 4万㎞
40000 ÷ 3 = 13333
まぁ1万3000㎞くらい?
正解は、12742㎞。
だいたいOK!
どうですか。
40000÷3.14なんてやってられまへん。
40000÷3だからできるんです。
やっぱり円周率は3にすべきですね♪
〈いったいどこに行ったのだ〉
でもね、
算数では円周率3だと困ることもあるんですョ。
まだゆうか。
ここに正十二角形があります。
対角線の長さが、12cmの正十二角形。
ここに直径12㎝の円があります。
重ねてみると、こんな感じですね。
円の直径が12㎝ですから、
円の中に正十二角形がすっぽり。
すっぽり入るということは、
当然、正十二角形(青)が円(赤)より小さいことになります。
当たり前ですね。
ここで、正十二角形の面積を求めてみましょう。
正十二角形は、
黄色い二等辺三角形12個で成り立ってますね。
黄色い二等辺三角形の面積を求めてみましょう。
360° ÷ 12 = 30°
中学受験生なら皆さん知っていますね。
30°ときたら、
30-60-90の直角三角形!
補助線を引いて、
30-60-90の直角三角形を作りましょう。
直角三角形ABCは、
30-60-90の直角三角形。
ABが6cmですから、BCは3cmですね。
黄色い二等辺三角形の面積は、
6 × 3 ÷ 2 = 9㎠
それが12個ありますから、
正十二角形の面積は、
9 × 12 = 108㎠
一方、円の面積はどうなりますか。
半径6cmで、円周率が3、
6 × 6 × 3 = 108㎠
どちらも108㎠・・・
なんじゃこぉりゃゃぁぁ・・・
正十二角形の面積と、円の面積が、
おぉんなじぃじゃゃぁぁ・・・
こんなことあっていいのでしょうか。
赤と青が同じ・・・
すみっこの空白はどこいった(´・ω・)?
やはり算数では、
円周率3は困りものですね。
ご納得いただけましたか。
〈祈!合格〉
たしかに円周率3では困る。
とはいえ、
ざっくり計算するときには便利です。
地球の直径もすぐに分かるし。
円周率3は日常生活で使え!
これが結論。
お手軽な3。
そんなフットワークのいい3を目標に、
皆さんも、受験乗り切って下さい。
祈!合格!
今宵はここまで。
ではまた。