5月22日、東京スカイツリーが開業しました。
東京スカイツリーのそもそもの役割は何でしょうか?
答えは電波塔です。
東京タワー(333m)のある都心部に200mを超える超高層ビルが次々に建設されて電波障害の問題が発生しました。
その問題を解消するため、新たに600mを超える電波塔が必要だったのです。
東京スカイツリーの高さは634メートル。
武蔵(ムサシ)国にちなんでといわれていますが、計画当初は東京タワーの2倍の高さ666メートルだったそうです。
ところが、設計者にもう少し低くするように言われて現在の高さになったとか。
ちょっと日本や世界の建築物の高さを調べてみました。
法隆寺五重塔・・・31.5m
ピサの斜塔・・・55m
ギザの大ピラミッド・・・146m
通天閣・・・100m
京都タワー・・・131m
横浜ランドマークタワー・・・296m
東京都庁・・・243m
サンシャイン60・・・239m
エッフェル塔・・・324m
東京タワー・・・333m(正確には332.6m)
エンパイアステートビル・・・449m
東京スカイツリー・・・634m
ブルジュ・ハリファ・・・828m
東京スカイツリーは、自立式鉄塔としては世界第1位の高さを誇っています。
しかし、建造物としてはアラブ首長国連邦のドバイにあるブルジュ・ハリファ(地上168階建て、828メートル)に次いで世界第2位です。
実は、日本人は世界一高い建築物を作るだけの技術は持っています。
では、なぜ作らないのでしょうか?
それは、日本には地震が多いからです。
実際、日本の超高層建築の技術は世界中で活かされているんです。
ところで、「東京スカイツリー」を漢字で表記すれば「東京天空樹」。
しかし、その名前は中国で既に商標登録されていたために使用できなかったそうです。
それで「東京スカイツリー駅」の中国語表記も「東京天空樹駅」ではなく「東京青空塔駅」となりました。
東京スカイツリーには、意外にも中国との知的財産権の問題もからんでいるんですね。
浅草の地には、かつて明治から大正時代にかけて「浅草十二階」という建物がありました。
またの名を「凌雲閣」。
凌雲閣とは、「雲を凌(しの)ぐほど高い建物」という意味です。
残念ながら関東大震災で倒壊してしまいましたが。
「東京天空樹」はまさに「現代の凌雲閣」です。
もちろん耐震設計の技術は当時とは格段に進歩していますからご安心あれ。
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