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投稿日:2016年09月09日

テーマ: 社会

社会の時事 オリンピックの話~中学受験とマラソン~

こんにちは。
社会科担当のDです。
社会の学習は順調に進んでいますか?

8月はブラジルのリオデジャネイロで南米初のオリンピックが開催されました。
リオオリンピックでは、テニス、体操、水泳、バドミントンなどで日本人選手が大活躍しました。
今回はオリンピックにまつわる話をしたいと思います。

<近代オリンピック>

近代オリンピックは、スポーツを通して国際平和に貢献するという目的で、フランスのクーベルタンが提唱して始まりました。
近代オリンピック(夏期オリンピック)の第1回は1896年、古代オリンピックが行われていたギリシャのアテネで開催されました。

ところで、今年(2016年)のリオオリンピックは第何回でしょうか?

オリンピックは4年に1回行われます。
2016−1896=120
120÷4+1=31
よって、リオオリンピックは第31回大会です。

ただし、31回すべてオリンピックが開かれたわけではありません。
スポーツを通して国際平和に貢献するというオリンピックにとって皮肉なことですが、戦争によって中止になった大会もありました。
第一次世界大戦(1914~1918)のため、第6回ベルリンオリンピック(1916)、また、第二次世界大戦(1939~1945)のため、第12回ヘルシンキオリンピック(1940)と第13回ロンドンオリンピック(1944)が中止になっています。

実は、第12回オリンピック(1940)は東京で開催される予定でした。
ところが、1937年、日中戦争がはじまり、翌年、日本は東京オリンピックを返上します。
東京オリンピックの代替としてヘルシンキオリンピックになりましたが、これも第二次世界大戦のため結局中止になりました。

<世界で最も遅いマラソン記録>

日本は、スウェーデンの第5回ストックホルム大会(1912年)からオリンピックに参加しました。
この大会のマラソンに日本人2名が出場しました。
ところが、そのうちの1人がレースの途中で日射病にかかって倒れてしまいました。
その日本人選手は通りかかった人によって近くの農家に運びこまれ、翌朝やっと目を覚まします。
彼は、マラソンのレースの途中で「消えたランナー」として現地で話題になりました。

時代が下り、1967年(昭和42年)、その日本人選手はストックホルム大会55周年を記念する式典に招かれスウェーデンを訪れました。
彼はストックホルムの競技場をかみしめるように走って用意されたゴールテープを切りました。
そのとき次のような粋な場内アナウンスが流れました。

「タイム54年8か月6日5時間32分20秒3。これにて第5回ストックホルムオリンピック大会の全日程を終了します。」

このマラソン史上最も遅い記録を持つ日本人選手の名を金栗四三(かなぐりしそう)さんといいます。

<中学受験とマラソン>

中学受験はマラソンレースのような長丁場です。
スイスイ行く時ばかりではありません。
必ずどこかで苦しい時やつらくなる時があります。
でも、金栗さんのように最後まであきらめずに「完走」を目指してがんばりましょう!

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