長かった夏休みもとうとう終わりです。
地域によっては既に新学期が始まっている小学校もあります。
「夏休みは中学受験の天王山である!」
と、以前書きましたが、夏休みの学習は計画(期待)通りに進みましたか?
もし、夏休みの勉強が上手く行かなかった人がいたなら、
新学期が始まる前に、必ず「失敗の原因」について分析する必要があります。
なぜなら、上手く行かなかったやり方を9月以降も続けたら、
また夏と同じ失敗を繰り返す可能性が高いからです。
塾の課題が多すぎて消化不良になってしまったのか?
それとも自分が怠けてしまったからなのか?
前者なら塾のカリキュラムに問題がありますし、後者なら自分の弱さに問題があります。
また、休み明けのテストで理科・社会の点数が思ったより伸びていない場合、
知識のインプットに問題があったのか、アウトプットに問題があったのか?
もし知識のインプットに問題があったのなら、どの分野に問題があったのか?
たとえば、社会なら地理・歴史・公民のどの分野が弱いか?
理科なら物理・化学・地学・生物のどの分野が弱いのか?
また、その分野のどの単元が苦手なのか?
たとえば、社会の歴史の「近現代史」であるとか公民の「社会保障」であるとか。
理科ならば物理の力学の「滑車と輪軸」であるとか化学の水溶液の「中和反応」であるとか。
自分の「失敗の原因」を見つける時には塾の先生に相談してみて下さい。
自分では気づかない客観的な分析をしてくれます。
最後に、夏休みの勉強が上手く行かなかった人へ昨年の夏にあったエピソードをひとつお話しましょう。
昨年ドクターの夏期講習の途中でひとり「消えた生徒」がいました。
途中で講習に来なくなったのです。
(詳しくは http://d.hatena.ne.jp/oumishounin/20100816/1281975185をお読みください。)
A君は中学受験自体に疑問を感じ、7月後半から8月、9月と受験勉強をまったくしませんでした。
これは明らかに現実逃避でした。
しかし、様々な葛藤の末、10月頃から現実に向き合い、塾に復帰してくれました。
そして、最後の12月、1月はほんとうに睡眠時間以外はすべて勉強していました。
その結果、A君は第一志望の芝中学に見事合格したのでした!
先日、そのA君が中学のカッターシャツ姿でドクターにひょっこり遊びに来てくれました。
気を利かせて冷たい飲み物まで持ってきてくれました。
A君はずいぶん背が高くなっていましたが、身体だけでなくこんな他人への気配りもできるように
人間的にも成長していたんだとうれしく思いました。
筆者「中学生活はどう?」
A君「楽しい!!」
授業の時間の関係でたった一言か二言言葉をかわしただけでしたが、
筆者にはこれで十分彼の今がわかりました。
昨年の夏ドクターから「消えた生徒」は、一年後の夏笑顔でドクターに現れたのでした。
6週間の夏休みがたとえ上手く行かなかったとしてもくよくよする必要はありません。
9月以降の学習で挽回すればいいんです!
大切なことは「絶対にあきらめないこと」です。
A君がそのことを教えてくれました。