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投稿日:2009年11月11日

テーマ: ニュース / 社会

マスク「特需景気」

 マスクメーカーの業績が好調です。新型インフルエンザの感染拡大を背景に春先以降、企業や官公庁の備蓄や個人の購入が急増し、2009年9月中間連結決算は、小林製薬が過去最高の利益を記録するなど、各社の業績を押し上げました。マスクメーカーにとってはまさに「特需景気」です。 

 新型インフルエンザのウイルスは、もともと豚と豚の間で感染していたものが変化して、あらたに人が感染するようになった、新しいかたちのウイルスです。2009年4月、中央アメリカのメキシコで新型インフルエンザが発生しました。メキシコの位置を世界地図で確認しておきましょう。ちなみに使用されている言語はスペイン語です。

 新型インフルエンザは当初、豚インフルエンザと呼ばれていましたが、豚肉に対するイメージの悪化のため畜産業界や国連食糧農業機関(FAO)から風評被害が起きると心配の声が出て、それで新型インフルエンザという名称に変更になりました。 

 航空輸送が発達している現代では、短い時間で多くの人が世界中を移動しています。このため、新型インフルエンザはまたたく間に世界中に拡大しました。6月になると、世界保健機関(WHO)は、世界的な大流行を意味するパンデミックを宣言しました。

 日本でも8月、厚生労働省が全国的な流行になったことを宣言しました。9月以降、全国の小中学校で学級閉鎖の数が増加しています。予防接種のためワクチンの製造が急ピッチで行われいます。しかし、ワクチンはにわとりの有精卵を使って製造されるため短期間で大量生産できない問題があり、予防接種を優先的に受けられる順番が決められました。

 新型インフルエンザ対策はやはり予防が第一です。帰宅時には手洗いとうがいをし、睡眠を十分取るようにしましょう。それから人がおおぜい集まるところではマスクもお忘れなく!