メニュー

投稿日:2010年06月01日

テーマ: 日記 / 社会

万博

先月1日に上海万博が開幕しました。

上海万博のテーマは、「より良い都市、より良い生活」。いかにも経済成長著しい中国らしいテーマです。

ところで、万博の正式名称は国際万国博覧会。第1回はロンドンで1851年に開かれました。有名なものは、第4回のパリ万博(1889)で、エッフェル塔が建設されました。

国際万国博覧会史上、最多入場者数を記録したものは1970年、日本で開催された大阪の万博です。総入場者数6,421万8,770人。実に、当時の日本人の二人に一人が万博を見たことになります。幼かった筆者も家族に連れられて見に行きました。なかでもアポロ11号の月の石が展示されているアメリカ館は大人気で、ものすごい長いひとの行列を見て並ぶのをあきらめた記憶があります。

当時、日本は高度経済成長の真っ只中、日本全体が熱く燃えていた時代です。ちょうどいまの中国みたいです。南春夫のテーマソング、岡本太郎の太陽の塔、丹下健三や黒川紀章のモダンな建築物やパビリオンの数々。連日、炎天下にだれも文句も言わず延々と長い長い行列ができていました。(ここは中国とは違う、日本人らしいところです!)大阪の万博のテーマである「人類の進歩と調和」は「人類の辛抱と長蛇」と皮肉られましたが。

上海万博の開幕から1ヶ月の入場者数が800万人になったそうです。しかし、これは、当初の予定の3分の2程度だそうです。今年度中にGDP(国内総生産)で中国は日本を追い抜きそうですが、中国の人口は日本の10倍ですから、一人当たりGDPはまだ日本人の10分の1程度です。おそらく万博の入場料が中国人にはまだ高いのでしょうか。。。