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投稿日:2010年12月17日

テーマ: 日記

社会科講師の社会勉強

とある日曜日の朝。その日は朝一の授業がありました。それで、その日も午前8時30分頃塾近くのコンビニで朝食のサンドイッチとミルクティーを買って、お金を払おうとしました。

ところが、いつも入れておくはずのポケットに財布がないのです。まあ、きっと財布は家に置き忘れたのだろうとその時は軽く思い、現金の代わりにJRのスイカで支払いをすませました。筆者はのん気にサンドイッチをミルクティーで流し込んでその日の一時間目の社会の授業をはじめました。それから14時間あまり後にどんな事件が待ち受けているのかともつゆ知らず。。。

その日の最後の授業が終わり午後11時ごろ帰宅しました。それから、さっそく家に置き忘れたはずの財布を探しました。しかし、財布はどこにもないのです。ない。ない。ない。いくら探しても財布は出てきませんでした。。。つまり、財布は、その朝、家に置き忘れたのではなかったのです。

現実をようやく悟った筆者は青くなりました。なぜならば、その財布の中には現金と銀行のキャッシュカードが入っていたからです。(クレジットカード類は別の財布に分けて持っていたので安全だったのは不幸中の幸いでした。)

そこで、急いで銀行の24時間受付に電話を入れて銀行口座を止めてもらいました。また、翌日、警察に財布の紛失届も提出しました。

すると、翌日の朝に警察から自宅に電話がありました。筆者の財布が見つかったという知らせでした。何という速さでしょうか!

筆者は急いで警察署に直行しました。そこで、財布を返してもらいました。残念ながら現金は消えていましたが、カードは無事でした。新幹線で東京から米原まで往復できるくらいの現金でしたので、ちょっと痛かったですが、まあ、これは社会勉強の「授業料」だと自分に言い聞かせました。そもそも財布を落としたのは自分なのですから。。。

前々回「リスク管理」の大切さをブログで偉そうに書いたばかりなのにまったくもってお恥ずかしいかぎりです。ところで、リスク管理にはリスクをいかに回避するかという予防の側面と、実際に危機に直面した時にいかに損失を最小に食い止めるか、いかに損失を最小化するかという危機対応の側面があると思います。今回の事件は、前者の点では明らかに落第でしょうが、後者の点ではまあ及第点はつけられるかなと思います。

最後に、今回の事件ではこんなうれしいこともありました。

財布を落としてしまった日の夜。授業が終わっていつもの流れで自宅の近くの中華料理屋に遅い夕食を食べに行きました。

ところが、店に入ってから、その日はスイカしか持っていなかったことに気づいて、店の中国人のおばさんにそのことを言いました。

すると、その中国人のおばさんは、スイカは扱っていないけれど、お客さんはいつも来てくれるのでよく顔を知っている。だから、今日はお金がなくても大丈夫。今度店に来てくれたときに支払ってくださいと、言いました。

筆者には失くした現金よりもっと大切なものをその方から頂いたと思いジーンときました。

その日中国人のおばさんが作ってくれた肉野菜定食の味を筆者は忘れないでしょう。

そして、困っている人(特に、中学受験でお困りのひとたち)にはやさしくしてあげようとあらためて強く思ったのでした。