賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ
これはドイツ(プロシア)の鉄血宰相ビスマルクの言葉です。
賢い人は先人たちの様々な経験(=歴史)から学ぶが、愚かな者は自らの狭い体験からしか学ばない、という意味です。これは読書による追体験の大切さを言っているとも解釈できます。
この言葉は、中学受験にとってもまたたいへん意味深であります。
今年度の中学入試で、上手くいった人、上手くいかなかった人、両者の明暗を分けたものはいったい何だったのでしょうか?
失敗には「不思議な失敗」はありません。失敗したのはそれなりの理由があったからです。
まず、今年度の入試で上手くいかなかった人は、素直に自らの失敗の原因・理由を反省し学ばなければなりません。
中学入試は人生の通過点に過ぎません。自らの失敗に学んで、ぜひ高校受験・大学受験でリベンジしてもらいたいと思います。
それから、今回上手くいった人も他人の失敗から学ぶことが多いと思います。禍福は糾(あざな)える縄のごとし。次は上手くいかない側になるかもしれないからです。
最後に、これから中学受験を迎える人たち(新6年~新4年生)は、先輩たちの経験から学ぶことができる「賢者」になって欲しいと思います。
賢者は他人の失敗に学び、愚者は自分の失敗に学びます。
痛い思いをした自分の失敗にも学ばないものは愚者以下です。
自他の失敗は成功への貴重な教訓を数多く含んでいます。
肝心なことは、自他の「失敗」に学び、同じ失敗を繰り返さないということです。