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投稿日:2011年06月07日

テーマ: 社会

内閣不信任決議

先週、衆議院で菅直人内閣に対する内閣不信任の決議が行われ、内閣不信任案は否決されました。

内閣不信任の決議は衆議院だけに認められている「衆議院の優越」の一つです。

内閣不信任案が可決した場合、内閣は10日以内に衆議院を解散しない限り、総辞職しなければなりません。

過去に内閣不信任案が可決したケースは4回あります。

一番最近の例は1993年の宮沢喜一内閣の時でした。(みんなの生まれる前ですね。。。)

内閣不信任案が可決した過去4回とも内閣は衆議院を解散し、まだ一度も総辞職した内閣はありません。

ただし、細川護煕内閣の後に成立した羽田孜内閣のように、衆議院で少数の連立内閣だったため、内閣不信任案が可決されるのを見越して先手を打って総辞職したケースはありました。

 

内閣不信任案と似たものに問責決議案があります。

こちらは参議院で決議され、法的拘束力のないものです。

内閣総理大臣に対する問責決議案は過去2回可決されています。

福田康夫内閣(2008年6月)と麻生太郎内閣(2009年7月)の時です。

福田内閣はその3か月後に総辞職しました。

また、麻生内閣はその2週間後に衆議院を解散しました。

 

 ここ数年、日本の総理大臣はすべて1年前後で交代しています。

安倍晋三内閣(2006年9月~2007年9月)

福田康夫内閣(2007年9月~2008年9月)

麻生太郎内閣(2008年9月~2009年9月)

鳩山由紀夫内閣(2009年9月~2010年6月)

菅直人内閣(2010年6月~?)

今回、内閣不信任案が否決された菅内閣も「遠くない時期」の退陣が予想されます。

みなさんの来年の中学入試の頃には新しい内閣総理大臣になっていることは間違いありません。

是非次の総理大臣には、みんなが安心して暮らしていけるような政治を長く安定的に行って欲しいものです。

それに、毎年毎年、新しい内閣総理大臣の名前を社会のテストのために覚えさせらるのも嫌ですしね。。。

 

公民の問題は時事問題と絡んで出題されることが多いので、日頃から世の中の出来事に関心を持ってニュースを見たり新聞を読むように心がけましょう。