突然ですが、「一年(平年)の真ん中の日」は何月何日でしょうか?
何となく6月30日か7月1日のような感じがしますが、はたして正しいのでしょうか?
そこで、まず、一年は365日ありますから2で割ってみましょう。
365÷2=182.5
すると、、一年の最初の日から数えて183日目が「一年の真ん中の日」だとわかります。
イメージとしては、前半182日+真ん中の日+後半182日=365日 です。
もし、一年の最初の日を1月1日とするなら、183日目は「1月183日」となります。
しかし、これでは「狂ったカレンダー」ですね。
そこで、これを正しい日付に戻していきましょう。
1月は31日ありますから、1月183日=2月152日。
2月は平年で28日ありますから、2月152日=3月124日。
3月は31日ありますから、3月124日=4月93日。
4月は30日ありますから、4月93日=5月63日。
5月は31日ありますから、5月63日=6月32日。
そして、6月は30日ありますから、6月32日=7月2日。
以上まとめると、
1月183日=2月152日=3月124日=4月93日=5月63日=6月32日=7月2日
つまり、1月1日から数えると、「一年の真ん中の日」は7月2日になります。
一年の真ん中は直感的に6月30日か7月1日のように思えますが、実際は2月が平年で28日しかありませんので、真ん中の日は少し7月の方に寄っているのです。
7月2日は暦の上では「半夏生(はんげしょう)」と呼ばれています。
この同じ質問を生徒にしたら夏至(6月22日)だと答えた者がいました。
実は、これも正解です。
もし、一年を冬至(12月22日)の日から数えるならば、そこから183日目は12月204日です。
12月204日=1月173日=2月142日=3月114日=4月83日=5月53日=6月22日
冬至から数えると、夏至(6月22日)はちょうど「一年の真ん中の日」なのです。
つまり、「一年の真ん中の日」は一年の最初の日をどこにするかで365通りあるわけです。
よって、どの日でも「一年の真ん中の日」なのです!
今年の夏至は6月22日でした。
夏至は一年で昼間が一番長い日です。
また、太陽の南中高度も最も高くなります。
東京は北緯35度ですから、夏至の太陽の南中高度は、78.4度になります。
これはほとんど頭の真上に太陽があるような感覚です。
夏至の日、東京は気温が32度まで上がり今年初めて「真夏日」を記録しました。
ちなみに、最高気温が35度以上になる日を「猛暑日」といいます。
梅雨の雲で誤魔化されますが、日差しはもう既に夏なのです。
これからの季節紫外線にはご注意を。