いよいよ夏休みがやってきました。
「夏を制するものは受験を制す」といわれるように、夏休みをどう過ごすかは中学受験にとってたいへん重要です。特に、膨大な量の暗記をしなければならない社会にとって、夏休みに何をどう勉強すればよいかは悩み多きところです。そこで、今回は夏の社会の勉強法のワンポイント・アドバイスです。
まず、この40日あまりの間に社会の3つの分野をざあっと一回終わらせるようにしましょう!夏の間に地理、歴史、公民の基礎事項の総復習をしておくと、秋以降の志望校の過去問演習にスムーズに入っていくことができるからです。教材は、お手持ちのテキストのなんでもかまいませんが、特に、四谷大塚の四科のまとめやメモリーチェックはコンパクトに要点がまとまっていておすすめです。
四科のまとめを例にしますと、まず、右のページの要点チェックからやってください。要点チェックは各単元の最重要事項が一問一答の形式で出題されているものです。これがスラスラできるようになるのが第一段階です。次に、左のページの解説の穴埋め問題をやります。ここは、要点チェックを別の角度から尋ねている問題です。左右両方のページの問題を解くことで、要点チェックの解答の単なる丸暗記に終わることなく、重要事項が定着するように工夫されています。そして最後に、記述問題をやってください。ここは解答を丸暗記してもかまいません。記述問題の書き方や要領を覚えるようにしてください。
一回目は7割程度暗記できればいいでしょう。一回目の勉強で大切なことは最後まで通してやることです。ここで完璧主義は捨てて下さい。人間は忘却する生き物です。忘れたらまた憶えればいいんです。要は繰り返すことです。これを来年2月までに3回くり返します。(たとえば、9月から12月までに二回目をやり、直前の1月に三回目をやります。)
暑い夏です。一緒に汗をかいてがんばりましょう!