5年後期の社会では歴史を学習しています。
以下は最近あったこどもたちとの珍問答です。
先生「桓武天皇が征夷大将軍に任命した人物はだれですか?」
A君「さかのうえの・・・」
先生「なんとか麻呂」
A君「あ、わかった、だめまろ」
先生「ダメ麻呂はないだろ」
A君「それじゃ、たむまろ」
先生「邪馬台国の女王の名前は?」
Bさん「いもこ」
先生「(平安)貴族てどんな人ですか?」
Cさん「(真顔で)グラスでワインを飲んでいる髭を生やした人でしょ」
A君は坂上田村麻呂が出てこなかったのでした。確かに「たむらまろ」は長い名前ですね。
Bさんは単純に「ひみこ」(卑弥呼)と「いもこ」(小野妹子)を取り違えていました。「妹子」や「馬子」のように名前に「子」がついても現在のように女性ではなく男性であることにも注意しましょう。
Cさんは貴族=ヒゲ男爵という発想だったのでしょうが、平安時代に日本にはまだワインはありませんでした。弥生時代に「豪族」と呼ばれていた人たちが、律令時代以降、平安時代に「貴族」と呼ばれるようになりました。後に、武士の上位層も貴族化していき、貴族は「公家」と呼ばれるようになります。
地理と歴史では学習法が少し異なりますので注意しましょう。地理を勉強するときにはかたわらに地図帳が必要であったように、歴史を勉強するときには机には年表が必要です。肝心なことは、年表でひとつひとつのこまかい年代を暗記することではなく、歴史の「流れ」を年表で視覚的にとらえることです。時代、時代の「流れ」をつかみつつ、重要な年代だけを暗記していってほしいと思います。