こんにちは、受験ドクター国語科・社会科担当のS.I.です。
前期の学習も終わりに近づいてきました。
5年生は地理分野の学習がひと段落し、夏休み明けの9月から歴史分野に入りますね。
そこで、今日は地理分野の復習に使える、地図帳の使い方をお話しします。
ぜひ、お手元に地図帳をご用意の上お読みください。
「白地図帳を使って学習しているけど、単純作業になりがち」という6年生のお子さんにもおすすめです。
① 日本の位置
まず、日本の位置について。
日本は、北緯何度から何度の間に位置しているでしょうか。
また、東経何度から何度の間に位置しているでしょうか。
おおよその位置が確認出来たら、
「北緯40度の緯線と東経140度の経線が交わる場所」
「北緯35度の緯線と東経135度の経線が交わる場所」を確認してみましょう。
前者は秋田県の大潟村、後者は実際にはやや南に位置しますが、おおよそ日本の標準時子午線の基準となる兵庫県明石市の位置です。
ここまでは基礎的な知識として学習する内容です。
世界の国々のうち日本と同緯度にある国にはどのようなものがあるか、地図帳を使って調べてみましょう。
② 山地・平野・川の位置
川がどの山地・山脈の間を通り、どの平野から海にそそぐのか、確認してみましょう。
千曲川→信濃川 のように途中で呼び名が変わる川も、確認できるとよいですね。
河口が湾になっている場合は、それも確認します。
例えば、大井川は赤石山脈と身延山地の間を通り、牧ノ原から駿河湾にそそぐ、という具合です。
地図帳を使って確認していくと、農作物やさかんな工業生産品が同じページ上に掲載されていますので、一石二鳥です。
③ 交通
新幹線・高速道路の通る都道府県は、テストでもよく出題されますね。
歴史分野の学習に入る前に、主な新幹線・高速道路の通過する都道府県を確認しておきましょう。
新幹線や高速道路は基本的に平野部を通りますから、通過する平野の名前を挙げながら見ていくのも良いですね。
①~③でお話しした内容を使って答えられる問題を、5問出題します。
(3)次のうち、正しい選択肢を選びなさい。
ア. 熊野川は、奈良県、和歌山県、三重県を通っている。
イ. 東京湾にそそぐ川は、江戸川、多摩川、相模川の3つである。
ウ. 筑後川は、福岡県、佐賀県を通り、大村湾にそそいでいる。
エ. 揖斐川の河口は愛知県にある。
(4)北陸新幹線が中部地方に入ってから石川県に入るまでに通過する県をすべて答えなさい。
(5)次のうち、新幹線が通過しない県を選びなさい。
ア.佐賀県 イ.福岡県 ウ.宮崎県 エ.鹿児島県
日々の学習では後回しになりがちな、各地方の農業・工業をまとめたページも、この機会に読んでおけると、特徴が一挙におさらいできます。
「○○県にある、この山を何といいますか?」というような一問一答形式の知識ではなく、
リード文を読んで当てはまる地名を思い浮かべ、それに関連する出題に答える、というような実戦形式の問題にも対応できる復習方法をお話ししました。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。
問題の答え
(1)ウ
(2)エ
(3)ア
(4)長野県、新潟県、富山県
(5)ウ