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投稿日:2020年10月08日

テーマ: 社会

地図帳を使いこなそう~境界編~

こんにちは、受験ドクター国語科・社会科担当のS.I.です。

前回のブログにて、地図帳を使った実践的な学習についてお話しました。

本日は、「境界」となる地形について。
特に、山地・山脈や川の位置に苦戦されているお子様におすすめの学習法です。
「〇〇山地は、△県と×県の間にある・・・」というように見ていくと、位置をとらえやすくなります。

前回のブログと同様、ぜひお手元に地図帳を置いて、お子様と一緒にお読みください。

国と国の境(国境)は、自然物(山・川・湖など)もしくは緯線・経線で区切られます。
「山や川・湖などによって人の往来がしやすい、もしくはしにくい」というのが境界のもとになります。

緯線・経線で区切られた国境線として代表的なものには、アフリカの国々やアメリカ‐カナダ間の国境がありますが、これらは比較的新しく、人工的に定められた境界です。

 

それでは、日本国内の「境界」を見てみましょう。

都道府県や地方の境の成り立ちは、古くは今から飛鳥時代~奈良時代にまでさかのぼるものです。
その後江戸時代には、国の境が現在と似たような形に変わってきています(地図帳には「むかしの国名、境界」として掲載されています)。

社会_20201008_01

まずは大きい所から…。

地質学的に東日本・西日本の境になるのは、フォッサマグナ
日本を大きく太平洋側、日本海側に分ける『奥羽山脈』、西日本の山陰・山陽地方を分けるのは「中国山地」・・・とこのように見ていきます。
関東地方と中部地方の境には越後山脈関東山地がありますね。

次に、県境として押さえておきたいものを見てみましょう。
県境は、山地が境界になっているものが圧倒的に多いのです。
ひと山越えると別の国、という感覚は、現在の私たちも感じることがあるのではないでしょうか。

おもな例として、
①福島県・群馬県と新潟県の境⇒越後山脈
②富山県・岐阜県と長野県の境⇒飛騨山脈
③長野県と山梨県・静岡県の境⇒赤石山脈
④群馬県・埼玉県・東京都と山梨県の境⇒関東山地
⑤福井県・滋賀県と京都府の境⇒丹波高地
⑥滋賀県と三重県の境⇒鈴鹿山脈

 

などです。
特に、日本アルプスの辺りは、川の位置と合わせてよく出題されますね。

川が境界になっているものというと、以下の4点があげられます。

①茨城県と千葉県の境⇒利根川
②埼玉県・東京都と千葉県の境⇒江戸川
③東京都と神奈川県の境⇒多摩川
④愛知県と三重県の境⇒木曽川

 

今回はほんの一例をあげましたが、探してみるとほかにもたくさん見つかるはずです。
ぜひ、「境界になる地形」に注目して、地図帳をひもといてみてください。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

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