みなさん、こんにちは。
まずはここで連想クイズです。
「部屋とワイシャツと○○?さて、○○はなんでしょう。」
そうです。「私」ですね。おそらく、多くの人がこう答えてくださったのではないでしょうか。
さて、このクイズにはあるメッセージが込められています。
それは
「2つ分かっていれば残り1つもわかる」というメッセージです。
「○○とワイシャツと私」
でも
「部屋と○○と私」
どの聞かれ方でも○○がわかりますよね?
ただ、
「○○と○○と私」だと○○に部屋とワイシャツが入るとは思えないでしょう。
つまり、
1つだけではわからないが、2つ分かっていれば残り1つがわかるといえるのです。
さて、私がなんでこんな話をしているのかというと
算数には「部屋とワイシャツと私」のように2つわかれば残りの1つがわかるものがとてもたくさん登場するからです。これを勝手に「部屋とワイシャツと私」パターンと呼ぶことにしましょう。
具体的にはなにかというと
「速さと時間と距離」
「平均と人数と合計」
「単価と個数と合計金額」
「食塩水と濃さと食塩」
「縦と横と面積」
「底面積と深さと水量」
「間の数と間隔と長さ」
ぱっと思いつくだけでもこんなにもあります。
さらに付け加えていうとこれらは全て
「速さ×時間=距離」
「平均×人数=合計」
「単価×個数=合計金額」
「食塩水×濃さ=食塩」
「縦×横=面積」
「底面積×深さ=水量」
の形になっています。
つまり。
「部屋×ワイシャツ=私」です。
どうして「部屋」と「ワイシャツ」をかけ算すると「私」になるのかはさっぱりわかりませんが、
そういうものだと思っていてください(笑)
「2つ分かれば残り1つがわかる」ということを意識すればそれだけでも多くの問題が解けるようになります。
そして逆に言うと「1つ分かっているだけでは残り2つがわかることはない」ので問題文には必ず「2つ」示されているのです。
算数の得意な子はみんなこの「2つ」の条件探しが得意です。
自分で「部屋とワイシャツと私」パターンになっているものを見つけられるんですね。
では、どうすればそんな風になるのでしょうか。
それは簡単な話。
問題文全体をざーっと見るのではなく、問題文の中から「部屋とワイシャツと私」パターンを発見しようと意識して練習するだけです。
問題文の数字それぞれに対しこれは速さ?時間?距離?平均?人数?合計?など自分で考えます。
問題文の数字全てにその作業ができれば必ず関係がある2つの数字、「部屋とワイシャツと私」パターンが見つかります。
そうすればあとは、残り1つを求めるだけです。
中学受験において難問と言われる問題であっても実はこのパターンを繰り返し発見するだけで解けてしまうこともあります。
言葉でいうと難しいように思えるかもしれませんが、実際に子供たちにやらせてみるとすぐに慣れてくれます。
問題文の読み方、パターンの発見の仕方を教えると
お子様が今までどれほど雑に問題文を読んでいたかということがわかりますよ。
是非、ご家庭での学習でも「部屋×ワイシャツ=私」を心がけてみてくださいね
では、今日の内容のまとめです。
①算数には「部屋とワイシャツと私」パターンが多く存在する!
②問題文から「部屋とワイシャツと私」パターンを発見する練習をしよう!
では、また次回!