国語・社会科担当のR.I講師です。
今回は、『新幹線で各駅停車のたび』と題して、東北(北海道)新幹線を各駅で降りて、各駅の地理的・歴史的特徴を追いかけていきたいと思います。
東北新幹線の起点は、東京駅です。しかし、かつては起点が東京駅ではなかったということをご存知ですか? 開通当初は大宮駅が東北新幹線の起点でした。その後、大宮から上野までが延伸され、さらに上野から東京へと延伸され、現在の起点、終点となった歴史があります。
起点である東京駅は100年を超える歴史があります。
つぎの上野駅の近くに「国立西洋美術館」があります。この建物は、「ル・コルビュジエ」の建築作品として世界遺産登録されています。
この次が大宮駅ですが、東京都から埼玉県に入っています。大宮駅は、東北新幹線と北陸新幹線の分岐駅です。また、交通博物館の最寄り駅として利用されています。
次の駅は、小山駅です。ここで、栃木県に入っていますが、この直前に茨城県を一瞬通過するのをご存知ですか?地図帳を確認してみてください。
そして、小山駅のすぐ東、茨城県に入ってしまいますが、織物で有名な結城つむぎが見られます。
この次が宇都宮駅です。最近は餃子で有名ですね。浜松市とその消費量を争っているのも有名です。
つぎが那須塩原駅です。那須高原がすぐ近くにあり、避暑地やスキー場として有名です。また、牧場も点在しており、生乳出荷量は北海道に次いで2位です。
県をまたいで、福島県に入って一つ目の駅ですが、新白河駅です。奥の細道のスタートとして有名な白川関跡がすぐ近くにみられます。つぎが郡山駅です。郡山盆地は長いこと水をいかに得るかで悩んでいる地域でした。そこで、安積疎水・新安積疎水といった用水の建設が進められました。
次に福島駅です。福島盆地は、もも・りんご・なしといった果樹栽培がさかんです。
宮城県に入ってすぐの駅が、白石蔵王駅です。スキー場でも有名な蔵王山がすぐ近くにあり、また、有数の温泉地としても有名です。
つぎが、仙台駅です。杜の都として有名な仙台市の中心に位置する駅です。伊達政宗の築城で有名な青葉城も存在します。
つぎが古川駅です。ここから内陸に入っていくと、こけしで有名な鳴子市が奥羽山脈のふもとに見られます。
つぎが、くりこま高原駅です。
岩手県に入って、一つ目の駅が、一ノ関駅です。世界遺産で有名な平泉・中尊寺金色堂の最寄り駅です。
つぎが水沢江刺駅です。蝦夷攻略のために坂上田村麻呂により築城された胆沢城が目の前にあります。
つぎが北上駅です。近年はこの一帯にIC工場や自動車工場の立地が増えています。つぎは新花巻駅です。宮沢賢治の出身地ということで、記念館や賢治にちなんだSL列車などが見られます。
つぎは盛岡駅です。南部鉄器が有名であり、酪農をはじめとする畜産で有名な小岩井農場がすぐ近くにあります。
つぎはいわて沼宮内です。岩手山や八幡平を望むことができます。松川・葛根田・澄川といった地熱発電所が集中して設置されている場所でもあります。
つぎは、二戸駅です。〇戸(〇のへ)という地名は、一から九までありますが、一戸、二戸は岩手県に存在します。
青森県に入って一つ目の駅は、八戸駅です。海に面した八戸市は、有数な八戸港を擁します。
このつぎは、七戸十和田駅ですが、この区間は、にんにく農家が多く点在しています。また、十和田は十和田湖ですが、青森と秋田の県境に位置しています。
このつぎが、新青森駅です。すぐ近くに、縄文の遺跡で有名な、三内丸山遺跡があります。また、すぐ近くの青森港は、ホタテ貝の水揚げ、集積港として有名です。
青森県最後の駅が、奥津軽いまべつ駅です。津軽半島の北端、龍飛崎のすぐ手前に位置しています。一応旅客用駅として開業していますが、もっと重要なのは、青函トンネル内で万が一の事故等が生じた場合、非難した際にこの駅に出てくるようになっています。
北海道一つ目の駅は、木古内駅です。そして終点、新函館北斗駅となります。函館といえば、五稜郭です。戊辰戦争最後の戦いです。現在は、ここが終点となっていますが、2030年度末に、札幌までの延伸が決定しています。
新幹線にちなんで、その沿線を出題する学校は結構多いものです。もし出題されたとき、何かのヒントになってくだされば、これ以上の嬉しさはありません。次回は、東海道?北陸?あるいは、ミニ新幹線?お楽しみに!
受験生の皆さん、いつでも応援しています。