お子様の字が雑でお困りの方は多いのではないでしょうか。
算数であれば数字を読み間違えてバツになってしまう。
国語であれば記述問題で読んでもらえずバツになってしまう。など……
こんな状況を改善させるにはどうしたらいいでしょうか。
まずは絶対に効果がない方法をご紹介します。
「字をきれいに書きなさい」と叱ることです。
私の経験上、きれいに書くように言って素直にきれいに書くようになった子は一人もいません。
小学生への指示では、もっと具体的に直接行動に結びついた言い方をしないと、生徒を変えることはできません。
ではどうすればいいのでしょうか?
私が使っている言い方は「線を止めて書こう」です。
詳しく説明します。
問題を解決するには、まず問題点の明確化です。
つまり「字が汚い」とはどのような状況なのか言語化しましょう。
一言で言えば、線が流れていると字が汚くなります。
文字の線が、全部「はらい」になっているような文字は汚く雑で読みにくいです。
意識が先に先に行くあまり、線がシュッと流れたような文字を書く子が多く見受けられます。
線を「とめ」で書くだけできれいに見えるようになります。
私自身も文字をきれいに書く際には、線を「とめ」で書くように気を付けています。
ただ「きれいに書こう」と指示するより具体的で何をすればいいのかが分かりやすいです。
小学生への指示では、行動の内容まで具体的に言ってあげることが重要です。
ただ漠然と「きれいに書こう」ではなく「線をとめて書こう」のように単純かつ具体的に伝えます。
6年生のこの時期は過去問を解いているかと思います。
算数で記述解答を求める学校を受けるご家庭は特に、文字の雑さに気を付けるようになります。
文字の雑な子の言い分としては「きれいに書くとそっちに気を取られて算数が解けなくなる」であったり「スピードが遅くなる」だったりします。
確かに文字の美しさにばかり気を取られて算数が解けなくなってしまっては本末転倒ですので、精神的な負担はなるべく少なくしたいです。
あれもこれもと気を付けていては逆効果ですので、気を付けるべきポイントは一つに絞りたいですよね。
何か一つ簡単な指示で、最も効果的に字が綺麗になる言い方として、私は「線をとめて書こう」という言い方を使っています。
文字が雑で悩んでいるご家庭は、どんな指導の伝え方をすると最もお子様の行動が変わるのか、考えてみてください。
以上、受験ドクター算数科のI.S講師でした!