最近、街中で夜遅い時間に幼児・児童の姿を見かけることが多くなった気がします。
夜10時過ぎの書店で明らかに就学前と思われる子供がいたりして、こちらとしてはちょっとギョッとするのですが、一緒にいるお母さんは特に焦った様子もなく、ゆったりと雑誌を立ち読みしていて、時代の流れといえども、やはり問題があると感じます。
実は、受け持ちの生徒の中にも、12時や1時に寝る、という生徒が時々います。
塾や学校の宿題の他にも、ゲームやネット、漫画や読書、やりたいことがたくさんあって、つい睡眠時間を削ってしまう気持ちは分かりますが、そういう生徒はやはり睡眠不足が祟るせいか、授業中にもどうもぼんやりしている”空白の時間”が多い印象があります。
そもそも小学生の理想の睡眠時間は9~10時間と言われています。
学校の登校時間を8時半として、7時半起床で9時間寝るとしたら、10時半には寝ないとならない計算です。
塾の宿題もあるし、そもそも塾自体遅くまであるし、10時半なんて無理!と思う方もいらっしゃると思いますが、それでもやはり11時には布団に入って欲しいと思います。
私も中学受験生だったころ、塾の宿題も学校の宿題もあって大変でしたが、遅くても10時半過ぎには就寝するようにしていました。同じように中学受験を狙っていた同級生の中に、塾が大変なのかいつも睡眠不足で学校の授業で居眠りをしてしまう友人がいましたが、彼は残念ながら第1志望の学校に入ることはできませんでした。
成長ホルモンは寝ている間に分泌されるそうです。
これは身体の成長だけでなく、脳の成長にも大きく影響します。
つまり、睡眠不足→成長ホルモンの減少→脳の成長停止→成績不振となるということです。
また、睡眠の不足は、集中力や注意力の低下も招きます。
成績不振→成績低下になる危険性すらあるということですね。
殊に、普通の生活を送っている人なら、11時~3時が成長ホルモンが最も多く分泌される時間帯だとか。
11時に熟睡しておくためには本当は10時には就寝するべきでしょうが、それが不可能だとしても、8時間以下の睡眠時間には極力ならないようにしてください。
曜日によって無理な日があったとしても、1週間通しての平均睡眠時間は9時間近くを確保した方が良いと思います。
眠い所をダラダラ時間だけ長く勉強しても、意味はありませんよ!