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投稿日:2010年04月03日

テーマ: 国語 / 日記

精読しすぎ

都内では今週、桜が満開となり、お花見日和の週末を迎えています。

私も明日辺り長瀞にお花見に行こうと高校時代の友人と予定を立てていますが、

長瀞といえば岩畳!秩父赤壁!つまり地層見放題!

…というわけで、これから理科の授業で地層の単元に入る生徒のために写真をたくさん撮って来ようと考えています。

 

さて、話は変わりますが、現在国語を担当している生徒に、「文章内容はとても良く理解できているのに、物凄い時間が掛かってしまってテストの点数に結びつかない」という生徒がいます。

読解問題を解いてもらうと、正答率はほぼ100%。しかしかかる時間は大問1題につき40分近く。

問題を解いている様子を良く見ていると、とにかく文章を読むのが遅いのが分かります。そして、やっとひと通り読み終わって設問に取り掛かり始めたと思ったら、今度はいちいち文章を丁寧に読み返しているのです。

そりゃ設問に正しく答えられる筈…!そして膨大な時間も掛かる筈…!

これではいかん!というわけで、授業に速読練習を取り入れてみました。

 

文字列を目で追わない。

文章は塊(段落)ごとに”見る”ようにする。

塊ごとの要旨を押さえながら読み進める。

大体どの辺りに何が書いてあったか覚えておく。

全体の構造を意識する。

 

4番目の”覚えておく”というのは、見落としがちなポイントですが、結構大事です。

問題を解くのが速い生徒は大抵これが出来ています。

 

そんなこんなで、上の生徒。この練習を始めてまだ日は浅いですが、前回の授業では格段に読みの時間が短くなりました。勿論これには、文章との相性(馴染みのある単語が多いかどうか)も関係するので、今後の経過を見なければなりませんが、それでもやはりとても速くなったと思います。

読み終わった後も、文章を裏返しにして(つまり見えないようにして)設問に口頭で答えて貰いましたが、記憶だけを頼りに次々と正確な答えを出していく…なんだ!出来てるじゃない!!

というわけで、早速解答用紙に答えを書き込んで貰いました。すると…

 

あ、アレ…?なんでまた文章読み直してるの…?

 

彼女が解答用紙を埋め終わったのは、それから20分近く経過した時でした。

…克服するにはもう少し時間を掛ける必要がありそうです。