光陰矢の如しとは良く言ったもので、早くも8月の後半に差し掛かろうとしています。
夏期講習が始まってこのかた、無我夢中で走ってきた感じがしていますが、ふと気付いたら、以前話題にしたこともある勉強が大嫌いだった生徒が、人が変わったように一生懸命授業に取り組んでいて、大げさではなく感動を覚えました。
まだまだ難しい問題にぶつかってイライラしてしまう事はあるものの、私に怒られることも、お母さんと喧嘩することもなくなり、概ね本人も気分よく日々を過ごせているようです。
実際、算数も国語も、このひと月ほどで目を見張る程の進化を遂げました。
その一方で、「もともとは割と出来るのに、つい夏休みをだらだらと過ごしてしまって伸び悩んでいる」という生徒や、「そもそも成績がなかなか振るわず苦労していたのに、結局夏休みもうまく使えずにいる」という生徒もいます。
そんな中の一人が、今日授業にやってきました。
様子を見ていると、疲れもあってか、どうも授業に身が入っていない…
いつも注意すべき点を赤でノートに書かせるのですが、言ったそばから書く内容を忘れてしまい、キーワードを一部飛ばしたまま、意味の通らない日本語を書いて終わらせようとしてしまう。
注意してもいかにも面倒そうに嫌々直す始末。
これではこちらがどんなにノウハウを伝えようと頑張っても、効果を上げるのは困難を極めてしまいます。
第一、嫌々やることが身に付く筈がありませんよね。
面白みを上手く伝えられずにいる私自身をもどかしく思いつつ、やはり、「もう少し授業の時間を大事にして、素直に話を聞いてくれたら…」と思わずにいられませんでした。
受験生にとって、残り時間は、日々確実に削られていくものです。
今はまだ先が長いような気がしているかもしれませんが、直前になって慌てても出来ることは限られてしまう…
今のうちから先を見越して、時間を無駄にしないように、残りの夏休みを活かして欲しいと思っています。