みなさん、こんにちは。受験ドクターの亀井章三です。
算数の「難問」ってどうすれば解けるようになるのか?
なかなか難しいテーマです。
今回は、難問を解くために必要な要素を「RPG」にたとえてご説明していきたいと思います。
<RPGとは?>
RPG=ロールプレイングゲームの略で、ファンタジーの世界を舞台に、
敵を倒し、経験値やお金を貯め、強い武器や魔法を手に入れて、
物語を進めていくタイプのゲームです。
算数の世界はこのRPGの世界とほぼ一緒!
倒しやすい(=解きやすい)簡単な敵(=基本問題)をくり返し倒し、
最初は問題を解いていく経験を積んでいきます。
様々な敵(=問題)を倒す(=解く)うちに、いろいろな武器(=解法)を手に入れることができます。
そして、手ごわい敵(=難問・応用問題)に立ち向かっていく
と書いていくとわかりやすいのではないでしょうか。
<難問=強敵を倒すには?>
そして、強い敵に対しては「有効な武器」や「攻略法」があるように、
難問にも「有効な解法」や「攻略ポイント」が存在するのです。
ただし、有効な解法はいきなり使いこなせるわけではなく、
何回も使って経験を積むことでようやく自分のものになるわけです。
RPGで敵のタイプによって武器を使い分けることが攻略の鍵であるように、
算数も問題によって「解法を使い分けること」こそが、正解を導き出すだけでなく、
時間短縮にもつながる鍵なのです。
たった1種類の武器だけで突き進むより、たくさんの武器から相手に合わせて変えていくほうが効きそうですよね。
例えば、速さの問題では「線分図」と「ダイヤグラム」という2つの解法が存在します。
ここでいつも「線分図」だけで解くというのは、問題によっては解きにくいこともあり、
点数にもバラつきが出てしまいます。
しっかりと「ダイヤグラム」での解法も練習しておき、
問題によって使い分けることこそがまさに難問攻略のポイントで、
算数の得意なお子様の多くは身に付けています。
算数の文章題を解くうえで身に付けたい武器(解法)は、
・線分図
・面積図
・表にして調べる
・マルイチ算
・消去算の解法
・ダイヤグラム
といったところです。
どうでしょう、いくつの武器を手に入れて使いこなせてい
ますか?
<経験を積むには?>
いろいろな武器を手に入れ、使いこなせるようになったのなら、
あとは「経験」を積んでいくだけです。
しかし、いきなり難関校の入試問題だけを解き進めるのは、
あまり効果的とは言えません。
もちろん、難関校の算数の問題は、しっかりと攻略ポイントが存在し、
それが問題文や設問の中にうまく隠されているため、良い経験を積むことはできます。
大切なのは、解けなかったときに
「ああ、そういう解き方もあるんだ」
「そこに気を付ければよかったんだ」
と、感じることです。
そのためにはテスト形式で難問を解くことが重要です。
試験時間や解答時間といった制限がある中で、問題を考えるときこそ、脳がフル回転し活性化します。
その時に自力で解けた経験や解けなかった経験は、とても大きなものになります。
YT週例テストを受けられている方で、Sコースの問題を解かれると、
なかなか点数が取れないことがあります。
しかし、Sコースの問題を解く「経験」が出来たことは、受験本番で必ず活きてきますので、
しっかり復習しておくことをお勧めいたします。
様々な「武器」とたくさんの「経験」で、難問という強敵を倒していきましょう!
最後は「合格」という、素晴らしいエンディングが待ってますよ。
<今回のまとめ>
・いろいろな解法を身に付けるため、問題が解けたあとに他の解法で解いてみる
ことをしてみましょう。
・テストという緊張感の中で難問を解くことは大きな経験。その経験が強く残って
るうちに復習をしておきましょう。