みなさん、こんにちは。受験ドクターの亀井章三です。
先週の木曜日のことにはなりますが、
11月3日は文化の日です。
今から70年前、1946年11月3日に日本国憲法が公布されました。
今年は参議院議員選挙もありましたので、憲法についてはしっかり
おさえておきたいところですね。
また、その3年後、1949年11月3日には、日本人初のノーベル賞
が湯川秀樹さんに贈られることが決まりました。
こちらは、今年もノーベル医学生理学賞が大隅良典教授に贈られ
ましたので、時事問題としては重要ですよね。
そんな11月3日に、勉強に関する大きなイベントが行われています。
そうです。四谷大塚が実施する全国統一小学生テストです。
今回は、この全国統一テストの効果をさらに高める、受験後におさ
えておきたい3つのポイントについてお話しいたします。
<全国統一小学生テストは「全国最大の小学生テスト」>
全学年あわせて約12万人が受験する全国統一小学生テストは、
参加規模としてはまさに全国最大でしょう。実施会場も日本全国
に広がり、現時点での学習の成果が試せる絶好の機会です。
もちろん、出題形式がマークシート(3年生~6年生)であったり、
出題範囲がお子さんによって既習であったり未習であったり、と
いろいろ通常の模擬試験と異なる部分はありますが、規模の大き
さから、普段の学力の「相対評価」を知るには最適と言えるで
しょう。
また、ずっと受け続けることによって、ほぼ同じ母集団の中でどの
ように順位が変わってきたかも確認することができますので、お子
様自身の成長を確認できる良い機会でもあります。
そのため、全国統一テストは事前の準備ももちろん大切なのです
が、テストを終わったあとの動きがより大切です。
まとめると3つのポイントになります。
< ① テストを終えたお子さんをほめましょう>
普段塾に通われていないお子さんも、気軽に受験できるのも全国
統一小学生テストのメリットです。そんなお子さんにとって、4科目
(または2科目)テストを受け続けるのは、まさに未知の体験。
だからこそ、試験後のお子さんを労い、褒めましょう。
「よく頑張ったね。最後まで取り組めた?」
「全部埋めることできたんだ!すごいね!!」
「漢字の問題結構わかったの!?良かったじゃない!」
朝からの緊張感、そして「失敗したらどうしよう」の不安から解放
されたところにお父様・お母様の優しい言葉。これできっとお子さん
は、また勉強頑張るぞ!とやる気が上がります。
小さなことでも頑張ったことが何らかの結果につながれば、やる
気につながり、さらに高い目標に向かおうとします。
実際に、秋の全国統一小学生テストをスタートとして、冬休み・
年明けから塾通いを始められるお子さんも少なくありません。
結果の良し悪しの前に、しっかり労ってあげましょう。
< ② 偏差値は+5、-5で考えましょう>
しばらくしますと結果が返ってきます。
ここで注意してほしいのは、偏差値が通常の模擬試験の偏差値
と少し差異を持って出てくる可能性が高いということです。
理由としては、普段塾に通われているお子さんと、全く塾に行った
ことがないお子さんが混じって受験しているからです。
塾に通われているお子さんにとっては、基本問題も多く点数が取り
やすくなり、通常の成績よりも少し高めの偏差値が出ます。
逆に塾に通われていないお子さんにとっては、引っ張られた平均点
の影響で、実力よりも低めの偏差値が出やすくなります。
そこで、塾に通われているお子さんは「マイナス5」で偏差値を見て、
楽観視しすぎないように気を引き締める必要があります。
一方、塾に通われていないお子さんは「プラス5」で偏差値を見て、
悲観視しすぎないようにする必要があります。
むしろ偏差値よりも全体正解率との乖離を見るとよいでしょう。
この辺りにつきましては、私の前々回のコラムに詳しく書いて
ありますので、ご参照ください。
< ③ 会場の雰囲気はどうだったか思い出してみましょう>
先ほども触れましたが、今回のテストから受験勉強をスタート
しようと考えている方もいらっしゃるはずです。その方は、今後通塾
を検討している塾・校舎のほうで受験されたのではないでしょうか。
なかなかお子さん自身が、通塾前に塾に行ってテストを受ける機会
とはありません。お子さんに教室がキレイだったか?椅子の座り心
地は?監督の先生の雰囲気はどうだった?と聞いてみてください。
お子さんの素直な感想は結構重要です。
実施会場の塾にとっても全国統一小学生テストは大きなイベントで
す。そこにしっかり力を注げる塾は、まず間違いなくお子さんの成績
アップにもこだわる塾と言えると思います。
以上が受験後の大切なポイントになります。ぜひ参考にしてみてください。