みなさん、こんにちは。受験ドクターの亀井章三です。
4月といえば新学期!受験勉強を終えた元受験生たちも
4月からは新中学1年生です。
新たな学校生活、友人、部活と楽しいことがいっぱい待っています。
でも、中学校に入ると勉強が難しくなるのも事実。
特に、算数は「数学」と名前を変え、皆様を待っています。
数学って難しそう…と思ってしまいますよね。
そんな数学の世界を今日は一足先にご紹介!
小学生でも使えて役立つ公式を一つ教えちゃいます。
これで算数も数学もバッチリ!
それではいってみよー!
<○×○-□×□>
そもそも因数分解って何?と思われますが、似たような言葉は
聞いたことがあるはず。
それは、「素因数分解」です。
素因数分解は、整数において素因数(素数と同じと考えてOK)の積に
分解すること。
因数分解は、文字式を因数とよばれる一番単純な文字式の積に分解
すること
言葉で書くと難しいのですが、式にすると結構わかりやすいのです。
今日ご紹介する因数分解はこちら!
○×○-□×□=(○+□)×(○-□)
平方数の差は、その数の和と差の積に等しい、というものです。
例えば、
3×3-2×2=(3+2)×(3-2)=5×1=5
5×5-3×3=(5+3)×(5-3)=8×2=16
となります。
この因数分解を使えば、こんな計算も楽勝!
2017×2017-2016×2016=
普通に計算すると、
2017×2017=4068289
2016×2016=4064256
4068289-4064256=4033
と7桁の計算になっちゃいます。
でも、先ほどの因数分解を使うと…
2017×2017-2016×2016
=(2017+2016)×(2017-2016)
=4033×1
=4033
と暗算でできちゃうくらい簡単!
SAPIXのマンスリーテストの最初の計算でも、この形の計算
は時々出題されています。
<因数分解を図形で考えてみる>
では、どうしてこのように平方数の積は、和と差の積になるのでしょう?
次の計算を図形の面積として考えてみます。
10×10-9×9=
10×10、というのは1辺10㎝の正方形の面積です。
9×9、というのは1辺9㎝の正方形の面積です。
つまり、10×10-9×9というのは、1辺10㎝の正方形と1辺9㎝の
正方形の面積の差を求める計算ということになります。
これを図にしてみます。
赤色の部分の面積が10×10-9×9です。
これを2つの長方形に分けます。
長方形の短いほうの辺の長さは、どちらも1㎝です。
そこで、2つの長方形をくっつけると1つの長方形になり、
縦 1㎝=10㎝-9㎝=10と9の差
横 19㎝=10㎝+9㎝=10と9の和
となります。
つまり、10×10-9×9=(10+9)×(10-9)となるわけです。
このように、図形の面積をもとにした計算問題というものが
いろいろありますので、みなさんもさがしてみてください。
因数分解の中にはまだまだ小学生でも使えるものがあります
のでご紹介していこうと思います。お楽しみに!