みなさん、こんにちは。受験ドクターの亀井章三です。
2019年2月1日~3日、今年も東京・神奈川の中学入試が始まりました。
既に結果も多く出ていると思いますが、まだまだ頑張っている受験生もい
らっしゃいます。最後まで全力を出し切ってください!
そして、5年生以下のお子様は、塾における新年度がスタートします。
気持ちを新たに、勉強をスタートしていきましょう。
今回のテーマは、「塾の先生はどんな受験勉強をしてきたの?」です。
受験勉強を経験したからわかる大変さ、そしてそれを乗り越えたから
わかる努力のコツをちょっとでも伝えられたら、と思います。
私の受験経験は、小学校受験・中学校受験・大学受験になります。
これらを順番に振替っていきたいと思います。
大人になって、塾の講師という仕事に就き、しばらく年月が経ったある日、
母親に「どうして受験勉強させようと思ったのか?」を初めて尋ねました。
というのも、それまで勉強はするのが当たり前と思っていましたので、特に
考えたことがなかったからです。
母によると、
・もともと器械体操をさせようと、近くのそういうスクールに入った。
・ところが体操コースの人数が少なく、知育系の授業をするクラスに移ら
された。
・そのスクールで知り合ったママ友から、「〇〇小を受験するけど、一緒
に受験しません?」と誘われて、成り行きで受験することになった。
だそうです。そんな感じだったとは全く知りませんでした。
当の本人(私)はというと、スクールでの勉強は何か楽しかったことと、
終わったら1階のドーナツ屋でドーナツを買ってもらえたことで、特に嫌
がることもなく勉強が進んでいきました。
ここに今回の大事なキーワードがあります。
「子供にとって楽しければ、実はたくさんのことも普通にこなせてしまう」
気が付いたら九九も覚えていたようですし、いろいろ問題を解くことを
楽しく考える、今の自分の根っこの部分はこの時期に作られたかも
しれません。
その甲斐もあり、某国立大付属の小学校に合格しました。
最後は抽選だったので、運が良かったとも言えます。
両親としては大学附属の小学校に入ったから十分満足ですし、
私はというと、これから高校卒業するまで通学時間が短くて済む!
(中学校・高校に上がるともっと家に近くなり、徒歩10分でした)
ということで、中学受験のことなど微塵も考えていませんでした。
小学校の間はいろいろ習い事をしていました。
進学塾ほどではない緩やかな学習塾、エレクトーン、硬筆、英語などなど
エレクトーンは姉がやっていたのを見て、「僕もやりたい!」と言ったから
やらせてもらったのですが、短期間で辞めてしまいました。一番続いたのが、
小学校に入る前から続いているスクールでの勉強でした。
塾に行くのは学校に行くのとまた違い、そこで会う友達と休み時間に遊ぶ
のがとても面白かった記憶があります。まあ、模試やクラス分けといったも
のもなかったので楽しかったかもしれません。
もし、お子様で塾に行きたくない、勉強したくない、という方がいるのなら、
塾に行くことに勉強と+αの付加価値をつけて、そこから塾に行く、勉強
することを習慣化していくのもありだと思います。
ムチだけでなくアメも必要なんです。
5年生も終わろうかという時期になっても、進学塾には行っていませんでした。
勉強は学校の宿題と塾の宿題(少し)だけで、家にいるときはゲームかテレビ
ばかりでした。もちろん宿題を終えたあとです。
それでも学校の成績は得意の算数で引っ張って、上のほうを保てていました
ので、来年の内部進学試験も特に心配していませんでした(〇〇小は全体の
2/3が上に上がれます)。
ちなみに、算数が得意だったのは、
・小さいころから積み木やブロック遊びが好きだった
・学研の雑誌を1年先取りしていた(3年のときに4年のものを読む)ので、
ある程度わかったうえで学校の授業にのぞむ形になっていた
・パズルやクイズが好きで、そういう子供向け雑誌をよく読んでいた
からだと自己分析しています。
今回のお話はここまで。
附属の小学校で完全に上に進学すると思っていた亀井少年。
それがどうして灘中受験を決め、そして合格するに至ったのか?
次回、中学受験編、お楽しみに!