みなさん、こんにちは。受験ドクターの亀井章三です。
今日のテーマは、「算数の成績を上げるためにしてはいけないこと」です。
言い換えれば、「〇〇をする受験生は算数の成績が伸びにくい」ということです。
これは科学的な根拠というよりも、長年の経験から感じたことですが、
多くの生徒を見てきて常に感じていることではあります。
実は、この「してはいけないこと」は算数に限らず、
どんな科目でも共通である勉強の基本みたいなものです。
それは一体何かというと、「忘れ物をしてはいけない」です。
ちょっと思い出してみてください。
学校でも塾でも、忘れ物をする子はいつも同じではありませんか?
またハンカチ忘れた、宿題持ってくるのを忘れた。
逆に忘れ物しない子は、滅多に忘れ物はしません。
忘れ物でなくても、「待ち合わせ時間を守らない」というのも同じと
思われます。待ち合わせに遅れる人はいつも同じだったりしませんか。
それはなぜでしょう?
おそらく、忘れ物を繰り返す子は、「忘れ物をする=悪いこと」と
思ってない傾向があるからです。忘れ物をして注意を受けても、
本質的に悪いと思っていないから、また同じことを繰り返します。
本当に身に染みる体験をしたのであれば、反省し、行動を変えよ
うと思うでしょう。それでも繰り返すのは「喉元過ぎれば熱さ忘れる」
というか、その時は感じた苦い記憶を忘れてしまったからです。
これを算数にあてはめると、忘れ物をする=ケアレスミスをする、
となります。何度も何度も気をつけているはずなのに、計算ミス
や転記ミスをする。それは、ケアレスミスをして間違えることを
「悪いこと」ととらえていないからです。
忘れ物をしないための第一歩は
「ケアレスミスをすることは悪いこと」と認識することです。
では、忘れ物をしないためにはどうすればよいでしょうか。
意識する以外には、「細目にチェックする」のが一番の方法です。
出かけるときに、忘れ物していないか、もう一度確認したり、
指さし点検したりしますよね。
算数を解く時でも、答えを出したところでチェックし、図形や式を
指さし確認することで気づくことができるでしょう。
また、忘れ物をしないためには、予め必要なことがわかっていて、
準備段階でちゃんと対応できていることも考えられます。
算数の問題を解くときにも、どのような図を描いて、どのような式
を描いて、どんなところに気をつけて、と心の準備ができていれば
よりミスしなくなることは間違いありません。
算数が苦手なお子様は、勉強ではなく行動の意識を変えていくこと
で、意外なほど容易に成績が上がるはずです。
ぜひお試しください!