みなさん、こんにちは。受験ドクターの亀井章三です。
今日は2022年1月31日
いよいよ明日は東京・神奈川の受験日です。
受験生の皆様はこの日のために努力してきたことを思い出し、
自信を持って試験に臨みましょう。
さて、今回も、入試でも出題される「有名算数ゲーム」を1つ紹介します。
ヒットアンドブロー
お互いの数字をヒントを基に当てるゲームです。
TV番組やアプリでもおなじみのゲームです。場合の数の力が必要とされます。
①数字の1~9を並べて3ケタの数字を考え紙に書きます。
相手にはわからないようにします。同じ数字は使えません。
②交互に相手の数字であると思われる「3ケタの数」を言います。
答える側は、正解との一致によって次の回答をします。
(ア)数字と位がまったく同じとき→ヒット
(イ)数字が入っているが位がちがうとき→ブロー
③これを交互に繰り返し、「3ヒット」、つまり相手の数字を当てたほうが
勝ちとなります。
例 相手の数字が「123」のとき、
145 → 1が完全に一致 ➡ 1ヒット0ブロー
415 → 1が入っている ➡ 0ヒット1ブロー
134 → 1は完全に一致、3は入っている ➡ 1ヒット1ブロー
127 → 1と2が完全に一致 ➡ 2ヒット0ブロー
456 → 全て入っていない ➡ 0ヒット0ブロー
0を使ってもよい、とか、4ケタにするなどで難易度を上げることはできます。
この問題は、ヒントが分かった時点で、考えられる組み合わせを全て書き出す
ことです。
では、実際のゲームを使って考えてみましょう。私の考えた数字がわかりますか?
<1> 123 → 0ヒット1ブロー
<2> 456 → 1ヒット1ブロー
<3> 178 → 0ヒット1ブロー
<4> 651 → 0ヒット2ブロー
この4つのヒントで答えを求めることができます。
ポイントは、絶対に使わない数字を見つけることです。
解き方です。
<1>1、2、3のどれか1つが入っていることがわかります。
<2>4、5、6のどれか2つが入っていることがわかります。
このことから、7、8、9は絶対に入っていないこともわかります。
<3>7と8は入っていないのに「1ブロー」なので、1が入っていることがわかります。
ここで、<2>のヒントから考えられる組み合わせを全て書き出します。
・4がヒット、5がブローのとき → 4□5
・4がブロー、5がヒットのとき → □54
・4がヒット、6がブローのとき → 46□
・4がブロー、6がヒットのとき → □46
・5がヒット、6がブローのとき → 65□
・5がブロー、6がヒットのとき → 5□6
1がブローと分かったので、1は十の位か一の位に入ります。
そのため、415、461、651、516の4通りまでしぼられます。
<4>上の4つの中で、651が0ヒットとなるのは、415だけです。
よって答えは「415」です。
いかがでしたか。闇雲に数字を言っても大変なので、途中で考えられる
パターンを全て書き出してみましょう。
今日はここまで、次回もよろしくお願いします。