みなさん、こんにちは。受験Dr.の亀井章三です。
4月になり、最初の模試・テストが行われ、その結果も戻ってきたころではないでしょうか。今回は「テストが返ってきたらすべき事」について書いていきます。
まず、正解した問題と正解できなかった問題に分類します。
次に、正解できなかった問題を「解答を読めば理解できた問題」と「解答を読んでも理解できなかった問題」に分類します。
1 正解できなかった→解答を読めば理解できた問題
この場合、正解できなかった原因は、
<1>計算ミス、読み間違いなどのいわゆるケアレスミス
<2>類題をテキストで解いたことはあるが、解法をしっかりおぼえていなかった
のいずれかになります。
<1>の場合は、原因は分かりやすいので「対処」の部分を必ず考えましょう。
計算ミス → 数字を大きく、丁寧に書く。筆算や式はまっすぐ書く。
読解ミス → 重要な部分に下線を引く。解答欄に答えを書く前にもう一度
問題文を読むようにする。
<2>の場合は、その問題の類題を数多く解き、解法を定着させないといけません。
テスト当日 → テキストにある類題をもう一度解く
テスト翌日 → テストの問題をもう一度解く
テスト1週間後 → テキストにある類題や他の数値替え類題を解く
テスト2週間後 → テストの問題をもう一度解く
これくらいしつこくすれば、解法も体にしっかり染みこみます。
目標は、「なんだっけ?」と考えることなく、問題文を読んだら反射で解法を思い出すことができるレベルになります。
2 正解できなかった→解答を読んでも理解できなかった問題
この場合、正解できなかった原因は、
<1>類題をテキストで解いたことがない、いわゆる初見の問題だった
<2>現時点の自分の学力を遥かに上回る難問だった
のいずれかになります。どちらも「解けなくても止む無し」というところです。
しかし、それは「解かなくて良い」というわけではありません。
実は塾の授業で学習したことがあったのに、忘れてしまっていることもあります。
また、現時点では解けなくても、入試の時点では解けるようになっておくべき問題ということもあります。
この判断は難しいので、受験算数のプロである算数講師まで質問するのが良いでしょう。
3 正解できた問題
え?正解できたのなら何もしなくても良いのでは?
そう思われるかもしれません。しかし、またテストで出題された時に、確実に正解できる状態にしておくためには、正解していても見直しが必須です。
具体的には以下の解き直しを行います。
・数値替えの問題を解く
・問題文にある他の数値を逆に答えることができるか試す
例 30㎞の距離を50分で進んだ場合の時速は何㎞ですか?
という問題で、時速36㎞を正解できた場合
時速36㎞で50分進むと何㎞進むことができますか?
という問題を取り組んでみる
これにより、問題を解くのに使用した公式・解法の「意味」を本当に理解できているかを試すことができます。
・どのようにして解いたのかを説明させる
これらの見直しは、夏以降に実施する過去問演習において特に大切です。
今のうちに、適切な見直しの習慣を身につけて、効果的な過去問演習ができるよう準備しておきましょう。
次回もよろしくお願いします。