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投稿日:2024年09月09日

テーマ: 算数

受験算数のコツ!算数の力を育てるゲームやパズル

みなさん、こんにちは。受験Dr.の亀井章三です。

今回は、楽しく遊びながら算数の力を育てるゲームやパズルについて紹介したいと
思います。

 

(1)パズル「四角に切れ」(二コリ)

こちらはパズル雑誌ニコリが作ったパズルで、長方形や正方形のマス目を
ルールにしたがって、長方形・正方形に分割するものです。

簡単にルールを説明しますと、
①点線の上にタテヨコに線を引き、盤面をいくつかの長方形・正方形に分ける
②どの長方形・正方形にも数字が1つずつ入るようにする
③数字はその数字が入る長方形・正方形の面積が何マス分になるのかを示し
ています。たとえば、4と書いてあるマスを含む長方形・正方形は、
1×4、2×2、4×1 のいずれかになります。

例えば次のような問題になります。

図

このパズルは、「数字を約数の積にする力」「いくつかの場合を試して正解を
見つけ出す力」を伸ばすことができます。
数字を素因数分解する力は、難関校の数の性質では必須と言えます。
また、調べ上げていく力もとても大切です。

ニコリのパズルは、数独・カックロ・推理パズルなど、数字を使って試行錯誤し
て解いていく良問が多く、夢中になって解き進めてしまうでしょう。

ちなみに解答はこちらです。

解答図

 

(2)カードゲーム「分数職人」(JPjoy)

これは1~9の数字の札と、かけ算の札、オールマイティー(好きな数字になる)
の札を組み合わせて、指定された分数を作り、相手よりも早く手札を無くす
ゲームです。このゲームの面白いところは、数字の作り方は何通りもあり、
一気にたくさんの札を減らすこともできる点です。

たとえば、次の8枚の札を持っている状態で、「2/3」を作るにはどうしますか?

8枚の札

そのまま、2/3 や4/66/9 のように分母・分子ともに1枚ずつ使って表すことができ
ます。かけ算の札を使うのであれば、4/3×2 と表すこともできます。
さらに、2ケタの数を意識すれば 24/36 ができますし、オールマイティーの札を使
えば、 □42/963 (□はオールマイティーで6にする)などもできます。

このゲームでは「数の構成力(素因数分解、〇の倍数に気づきやすくなる)」
鍛えられます。また、親子で対戦しても普段分数に慣れていないお父さん・お母
さんの方が苦戦すること間違いないので、とても盛り上がるでしょう。

 

(3)カードゲーム「マスマジシャン」(株式会社ブランク)

最後に紹介するのは対戦型カードゲームの「マスマジシャン」です。
以前のブログで「ヒット&ブロウ」という数当てゲームを紹介したことがありますが、
このカードゲームは、「ヒット&ブロウ」にカードゲームの要素を加え、大人から
子供まで楽しめるものになっています。

簡単にルールを説明しますと、
①0~9の中から3つの数字を選び、3ケタの数を相手に見えないように作る
このとき同じ数字が入っていても、百の位に「0」が入っていてもよい
②山札からカードを引く。この中には「質問カード」と「魔法カード」がある
質問カードは、「3枚の中に4は入っていますか?」や「ある場所のカード
を指定し、この数字は2~5のどれかですか?」などを相手に答えさせる
カードです。
魔法カードは、「2回質問できる」「相手の質問に答えない」などの特殊な
もので、不利な状況でも一気に形成逆転できる可能性があります。
③これらのカードを交代に1回ずつ使い、早く相手が並べた3つの数字を、
並んでいる場所も含めて完璧に当てたら勝ちとなります。

そして、このゲームの面白いところは、質問カードの種類が「初級」と「上級」に
分かれており、上級の質問では「3つの数を足すといくつ?」というものがあります。
これはまさに「和分解」で、いろいろな組み合わせを想定し、絞り込むことが可能
になります。カードの難易度を替えることで、算数が苦手な人から得意な人まで
みんな楽しむことができます。

マスマジシャンのイメージ

このゲームでは「条件整理の力」「整数を和の形に分解する力」が鍛えられます。
普通のヒット&ブロウゲームでは、一番効果的な質問をすることで最短で相手の
数字を当てることができます。しかし、マスマジシャンは質問の内容が持っている
カードに限定されるため、運に左右される部分もあるのも楽しいところです。

今回は3つのパズルとゲームをご紹介しました。もし手に入るようでしたら
楽しく遊んで算数の力をグングン伸ばしてください。

本日はここまで。次回もよろしくお願いします。

算数ドクター