みなさん、こんにちは。
受験ドクター算数・理科科の川上と申します。
最近、担当の生徒さんから「数表が苦手」と言われました。改めてテーマとしてとりあげようと思います。
数表の問題では、「三角数」「四角数」に関する問題が多く、どうしても事前知識が必要になります。
今回は四角数に関する問題を扱います。
そもそも四角数とは・・・
図のように、●を順に外側に並べていきます。
このとき、●の総数は
となります。
このように、1から連続して奇数を足すと、同じ数どうしの積(平方数ともいいますね)になります。
それでは、問題に進んでいきましょう。
以下のように、ある規則で数字を並べました。これについて次の問いに答えなさい。
(1)7行1列の数を求めなさい。
(2)1行9列の数を求めなさい。
(3)6行4列の数を求めなさい。
(4)8行10列の数を求めなさい。
【解説】
さて、問題に進む前に、数字の進み方を確認しておきます。
先ほど紹介した、四角数のように数字が進んでいます。
このように、数表ではまず数字の進み方に注目することがとても大切です。
実際に、四角数は1列に綺麗に並んでいます。
というわけで、(1)は7×7=49となります。
どんどんいきましょう。
(2)一見、1列目と違い、1行目の数には規則が無いように思えます。
ここで数字の進み方を思い出してください。
つまり、1行目には「四角数+1」の数字が並んでいます。1行9列の数値は、8行1列「8×8=64」の次の数です。よって65が答えとなります。
(3)さて、6行4列の数は、図の★にあります。
近くに目印となる数字があればよいのですが・・・
そうです。すぐ近くに、6番目の四角数である6×6=36がいますね。
ここからは、数字の進み方に十分注意しながら4列目まで書いていきましょう。
右に進むと数字が1ずつ減っていくことに注意してください。
33が答えとなります。
(4)ここまで読み進めてくださった方は、解き方が思い浮かんでいるのではないでしょうか。8行目の64から近づけていけば・・・と考えてしまうと罠にかかってしまいます。
さて、下の図のようなグループ分けをすると、8行10列の数は、64とは別のグループになっていることがわかります。
1行10列、81+1の82からスタートするグループに含まれていますね。
82+7=89が答えとなります。
ポイントは3つです。
(ⅰ)はじめに数字の進み方を確認すること
(ⅱ)目印となる数字を見極め、活用すること
(ⅲ)グループを意識すること
ご参考になれば幸いです。
それでは、今回はこれで失礼します。
受験ドクター 川上亮