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投稿日:2024年04月29日

テーマ: 算数

【中学受験算数】ケアレスミスの傾向分析と対策

みなさん、こんにちは。
受験Dr.算数・理科科の川上と申します。

今回はタイトルの通り、自身の過去のケアレスミス撲滅の取り組みを一部紹介できればと思います。

私は学校分析のため、今でも定期的に過去問を解いています。

昔は本当にケアレスミスが出るわ出るわ・・・

1本解くと、1~3問ほど必ずミスをしていました。
生徒たちに偉そうなこと言えないなぁ・・・と落ち込む日々。

とはいえ沢山問題を解いていると、ある程度自分のミスの傾向が見えてきます。

そのうちの一つに、計算処理がありました。

大問1の(1)(2)などで単純な計算問題が出題される学校や模試も多いですよね。
そういった序盤の計算問題において、あとで見返すと本当にびっくりするような間違いをしていたりします。

14×3=72としたり
□+16=30の□を、30+16としていたり・・・

しかし、真剣に向き合うことでミスは劇的に減りました。(それでも油断しているとミスしますが・・・)

本日は上記の計算処理ミスを、どう克服したかをご紹介できればと思います。

まずはじめに。

「自分はミスをよくする人間だ」ということを受け入れること。
そして「この欠点をなんとしても克服する」という意思を持つこと。

具体的な方策ももちろん大切ですが、この心構えがとても大切です。

間違えてしまっても、「これはミスだから取れたはずだ、本当の自分の得点はもっと高い」と、言い訳してしまっていませんか?
気持ちはすごくよくわかりますが、ミスも含めて自分の実力だということも受け入れなければなりません。

余談ですが、昨年度の卒塾生に、自分のミスしやすいところ、傾向をメモして机に張っている、という子がいました。
これ、本当にすごいことだと思います。
大人ですら自身の欠点から目を背けたくなるのに、まだ小学生の子が、自身の欠点と逃げずに向き合っているのです。涙が出そうになりました。(年を取ると涙もろくなりますね・・・このときは我慢しましたが。本当ですよ?)

さて、ミスを減らすためのトレーニングにも触れていきます。

私が行っている対策は以下の4つです。

(ⅰ)途中式(筆算)を整然と、丁寧に書く
(ⅱ)一行ごとに検算を行う
(ⅲ)答えまでたどり着いたら式を見ながらチェック
(ⅳ)もう一度解く

共通して言えることですが、過程を大切に解くことがとても大切です。

私は(ⅰ)~(ⅳ)を愚直に行うことで、計算処理でのミスはぐっと減りました。

特に(ⅰ)は当たり前のようですが、とても効果が高いように思います。
一行一行丁寧に書くことで、(ⅱ)(ⅲ)の質も上がります。

(ⅱ)については基本的に流れを鉛筆で追って確認しますが、やや複雑な計算においてはもう一度計算することもあります。

(ⅲ)は、特に答えが汚い数字になったときに丁寧にチェックします。

また、(Ⅳ)は真似をしない方がいいかもしれません。人によっては試験時間を圧迫するデメリットが大きいと思います。ただ、私にはぴったりの計算ミス撲滅法でした。

また、なぜか筆算を用いると、斜めにずれていく子、いませんか?(笑)

あとで問題用紙を振り返ったときに、何故か斜めに伸びていく筆算の跡・・・
桁がずれたりしますよ!意識して今のうちに直しておきましょう。

いずれにせよ、基本的な操作をひとつひとつ丁寧に行うことがとてもとてもとても大切です。

他にも様々なタイプのミスがあります。

解法選択を間違えてしまったり、文章を読み間違えてしまったり、最後に転記ミスをしてしまったり・・・

生徒にあわせた解決方法を、ともに相談して作り上げていくところは個別指導の大きな魅力だと思っています。

もし、ケアレスミスにお悩みでしたら、学習相談等お気軽にお問い合わせください。

少しでもご参考になる点があれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

受験Dr. 川上亮

算数ドクター