こんにちは、中学受験ドクターのY. K.です。
世の中のテストは大きく分けて、2つです。それは復習テストと実力テストです。復習テストとは出題範囲が限定されているもの、反対に実力テストとは出題範囲がないもののことです。
復習テストは出る問題がある程度分かった状態なので、最近のテキストを解き直したり、その範囲の公式を覚えなおしたりといった事前の対策をされているかと思います。対して、出題範囲がない実力テストの対策は非常に難しいです。弱点分野の復習を行ったとしても出題がないかもしれません。
~実力テスト対策とは?~
私が担当の生徒さんに実力テスト前にお願いしているのは以下の2つです。
① 公式の確認
② 単位換算の確認
1つ目は公式の確認です。ここでの公式とは面積・体積・対角線の本数など覚えておかなければその問題が解けないような公式のことです。お持ちであれば弊社の算数暗記ポイント160カードからナンバーを選んでご利用いただくと効率よく学習が進められます。
そして、もう1つは単位換算を覚えなおすことです。多くの実力テストでは、計算問題の後半または小問集合の中に単位の計算が含まれています。「絶対出る!」とは言い切れませんが、「高確率で出題される」とは言ってよいでしょう。
~単位換算の覚え方~
お通いの塾のテキストのどこかには必ず単位換算をまとめたページがあるかと思いますが、それを全て正確に覚えてしまうのは大変です。また、全て覚える必要はありません。大切なのは、単位同士のつながりを理解することです。そこで覚えるポイントは以下の3点です。
① 単位の大小関係・1つ隣は何倍になるのか
② 正方形・立方体の1辺の長さ
③ 接頭語
~単位の大小関係・1つ隣は何倍になるのか~
面積・広さを例にとってみましょう。まずは、大小関係。
ここに「1つ隣が何倍になるのか」も加えます。
はじめだけは10000倍、あとは100倍のたった2種類しかありません。
~正方形・立方体の1辺の長さ~
こちらも面積・広さを例にとってみます。
長さの単位変換ならば、覚えているお子様も多いはずです。正方形の面積は「1辺×1辺」ですので、aやhaも㎡に直すことができます。
~接頭語~
覚えていただきたい接頭語はたった2つです。
「1kL=1000L」、「1kg=1000g」、「1L=1000mL」、「1g=1000mg」などで有効です。
また、忘れてしまったときはk(キロ)やm(ミリ)がついた他の単位で思い出しましょう。
「1km=1000m」、「1m=1000mm」など長さが思い出しやすいのではないでしょうか。
~単位換算を○にするまとめ~
① 実力テスト対策でできるのは、公式の確認と単位換算の確認。
② 単位換算は高確率で出題がある。
③ 単位換算を覚えるポイントは3つ。
「単位の大小関係・1つ隣は何倍か」「正方形・立方体の1辺の長さ」「接頭語」
単位換算を覚えたら、次はいよいよ計算です。「覚える」と「使う」間にもまた1つ壁があります。覚えた単位換算をどのように利用して、実際の問題を解いていくのかは次回書かせていただきたいと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また次回お会いしましょう。