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投稿日:2025年01月06日

テーマ: その他

中学受験 1月入試をどう生かすか

みなさんこんにちは。受験Dr.の久米です。
今回は主に東京・神奈川の中学受験生を対象に、
1月入試の結果をどう生かすか、以下の2点についてお話しします。
①受験した1月校の試験問題の復習について
②2月の受験校の変更について

 

①受験した1月校の試験問題の復習について

1月の埼玉入試・千葉入試の試験問題の復習については、
高い順から①算数②社会③理科➃国語となります。

算数については、今年の西暦「2025」の数字が出てくる問題があれば、必ず復習しましょう。
受験年度の西暦年は、多くの学校で出題される数字です。
計算問題で2025が入っていたり、問題の答えが2025になったりします。
また、西暦年の素因数分解と約数の個数は頻出です。
特に今年度の2025は45の平方数でもあり、問題を作りやすい数です。
1月入試に出た問題と同じような問題が2月入試で出ることも多くあります。
お通いの塾で対策しておらず「2025問題」に不安がある場合は、
受験していない学校のものも含め、実際に出題された問題を
インターネットで検索してやっておいてもよいでしょう。
それ以外の問題については、自分の第一志望校でよく出るタイプの問題だけ復習しましょう。
実際に入試を受けたものは記憶に残りやすいです。
1月入試に出た問題を復習し、2月入試に備えましょう。

社会については、「時事問題」 「最新の統計資料が使われた問題」が重要です。
今年度の時事問題がどういう問われ方をしているのか、
農産物や工業の生産順位を間違って覚えていないかをチェックしましょう。
理科については、時事問題をチェックしておきましょう。
国語については特に時事的なものは出題されないので、
間違った漢字・ことばの知識問題を復習する程度で十分です。

 

②志望校の変更について

1月校で良い結果が出なかった場合、志望校の変更を考えることがあります。
どうすればよいのかを、下の2例について説明します。
事例A:「1月校で安全校だと思われるところで失敗した」
事例B:「1月校で第一志望と同レベルもしくは少し簡単な学校に合格できなかった」

事例Aの場合は、2月に受験する安全校を変更し、
より受かりやすい学校を選択するのが対策となります。
「持ち偏差値が50で第一志望の偏差値が55のお子さんが1月入試で偏差値50の学校に不合格」
という例があったとします。
こういう結果が出た場合、どうしても第一志望の変更を考えてしまいます。
この場合、それはいい手とは言えません。
第一志望と持ち偏差値の差は5ということは、合格率だと40%前後でしょう。
それだけ合格の可能性があるのに、1月入試の結果だけで撤退を決断するのは早計です。
「第一志望はそのままで2月の安全校を偏差値45の学校にする」方がよいと考えます。
安全校で失敗したら、安全校を変更することをおすすめします。
自分の持ち偏差値より易しい学校の場合、入念な対策をせずとも、
時間配分と大まかな傾向をつかむことができれば実力で合格できる場合がほとんどです。

事例Bの場合は「最初に決めていた方針に従う」ことが最善だと考えます。
初めから1月校をメルクマールとして設定しており、
「1月受験のA校に合格しなければ2月の受験校を変更すると決めていた」場合は、
その方針通りに変更すると良いでしょう。
「予想外の結果にあわてて第一志望を変更、初めから受験計画を練り直す」
「第一志望より少し易しい学校だが対策はしていない学校を受験する」
以上のようなことは、かえってリスクを高めてしまうのでおすすめしません。

1月入試、2月入試で皆さんによい結果が訪れることを祈念しております。

それではまた。
受験Dr.、久米でした。

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