みなさんこんにちは。受験Dr.の久米です。
現在、2023年度入試の真っただ中です。
今回は2月4日以降の入試についてお話しします。
推薦を除く首都圏の中学入試は、1月に始まります。
地方校の首都圏受験、埼玉県の入試が1月8日前後から行われ、
1月20日から千葉県の入試が始まります。
その後に2月1日から6日まで東京都・神奈川県の入試が行われます。
2月1日から2月6日までの午前・午後それぞれ受験機会があるので、
東京と神奈川の学校を受験する人は、
この期間内に最大で12回受けられます。
(午前午後受験は体力を使うので、実際に12回受験する人は少ないと思いますが…)
2月4日以降の受験に挑むお子さんは、大きく3つに分けられます。
①進学先を確保した上で、さらに上の学校にチャレンジする
②合格校はあるが、進学先がないまま受験する
③合格校も進学校もないまま受験を続ける
それぞれについて見ていきましょう。
①のお子さんは問題ありません。
進学先を確保しているので伸び伸びと自分の実力を発揮してくれるでしょう。
②のお子さんは、1月校に合格しているけれど地理的に遠すぎて通えない、
または安全校に合格しているけれど通う気がないという2つの場合が考えられます。
進学したい学校への合格がないという状況なので、心の支えが必要です。
「○○には合格したんだから、次の△△でもいい勝負ができるよ!」
「過去問やった時に○○年度では合格点を取れたんだから実力を出せば大丈夫!」
など、ポジティブな声かけをして、テンションを上げて入試に臨みましょう。
通っている塾の先生に声かけをしてもらうのもよいと思います。
③の場合、直近の合格がないと、どんなお子さんでも自信がなくなってしまいます。
その状況で2/4以降の高倍率の入試に臨むのは大変です。
ご家族や塾の先生に声かけをしてもらって、前向きに入試に臨むことがまず大切です。
それでも前向きになれない場合、いったん退却し、改めて戦闘に臨むという作戦がお勧めです。
具体的には、
「安全校を受験して合格を取って自信を回復し、その後に本来の志望校に挑む」
ということです。
いったん合格を取ると、精神的にかなり落ち着きます。
その結果、本来持っていた実力を発揮することができ、
合格を勝ち取れるお子さんも毎年多数います。
コロナ禍以降、出願がネットだけで済む学校も多くなりました。
願書を持っていない学校でも翌日受験することが可能な場合も多々あります。
入試期間中は、深い水の中にずっともぐっているようなものです。
合格が息継ぎの代わりになります。
合格が取れない期間が続いたら、ひたすら前進するだけでなく、
いったん下がって、合格を取って態勢を立て直してから改めて勝負に臨みましょう。
それではまた。受験Dr.久米でした。