みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
東京・神奈川入試の直前期、6年生の皆様は志望校に向けて
ラストスパートに入っている時期だと思います。
今回は直前期に短時間でできる算数の過去問活用法を、2点に分けてお話しいたします。
1点目は志望校の過去問題集の同じ分野の問題を続けて解いてみること。
2点目はあらかじめ学校ごとに時間配分を決めておくことです。
まず1点目についてお話しいたします。
「入試直前期、算数は何をやればいいの?」という質問を毎年よく受けます。
やるべき単元の優先順位としては
①受験生本人が苦手としている単元
②志望校でよく出題される単元
ということになります。
しかし、この直前期、今までの模試の結果や答案を引っ張り出し、
本人の苦手単元や志望校の頻出単元を洗い出し、
やるべきことを決める時間はないと思います。
そこで活用できるのが、志望校の過去問題集です。
過去問の答案で✕だった算数の問題に印をつけて、
それと似た問題を別の年度から探し、同じ単元の問題を続けて解いてみるのです。
例えば、2019年度で出た食塩水の問題ができていなかったら、
その問題を解き直した後に、
他の年度(例えば2017年度)の食塩水の問題を解いてみるということです。
この場合、2017年度の問題は以前に解けていたとしてもやり直しをします。
年度別ではなく、分野別に志望校の算数の問題を解いてみることで、
その学校独特の出題の癖が分かりますし、
自分がどういうところでミスをしやすいかも把握できます。
次に2点目についてお話いたします。
算数という教科は、四教科の中でも、時間配分が大切な教科です。
書き出すだけでできる問題を難しいと思って飛ばしてしまって点を落とした、
式は書けていたのに見直しを忘れて計算ミスに気付かなかった、
そういう経験はどなたにもあるのではないかと思います。
試験本番でそういうミスをなくすよう、学校ごとにあらかじめ時間配分を決めておきましょう。
この時間配分は正確なものでなくても構いません。
例えば、「1番の計算と2番の小問は15~20分で順番に解いて、残りの時間で大問に取り組む。
最後に5分見直しの時間を取って計算ミスがないかチェックする」とか、
「大問5つのうち、立体図形は後回しにして、得意な数列や規則性を先にする。
難しいと思った問題でも⑴だけはやって、書き出せばできそうな問題を最後に取り組む」
など、今までの過去問の出来具合を参考にして、それぞれの学校ごとに戦略を練って臨みましょう。
受験本番まであと少し、最後の学校の試験終了の時間まで、集中して取り組んでいきましょう!
受験生の皆さんに良い結果が訪れることを心から願っております。
それではまた。受験ドクター、久米でした。