みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
今日は、算数の検算の効率的なやり方についてご説明いたします。
「ウチの子、どうも計算ミスが多くて…」
「このミスがなければ上のコースに上がれたのに…」という方、
ぜひご覧になって、検算方法を試して、
明日からのテストに生かしてください。
検算の鉄則はいくつかあります。
① 1の位を確かめる。
② だいたいの大きさや桁数を確かめる。
③ 約数・倍数を意識する。
④ 出した答えを当てはめる。
今回は以上の4つについて、それぞれご説明します。
①1の位を確かめる
これは意外と重要です。
例えば、137×56という計算をして、7678と答えが出た場合、
何となく「変だなあ・・・」と気がつくお子さんは優秀です。
1の位だけを見ると、7×6=42なので、1の位は2になるはずです。
答えが8になってはいけません。
(7×6=48にしてしまう間違いは九九の中で最も多いミスです)
こういう肌感覚を身につけるには、
普段から検算を意識的にやることが大切です。
特に全ての計算を筆算でやるお子さんは、
自分の書いた(雑な)数字を(焦って)読む機会が増えるので、
どうしても転記ミスが多くなります。
四則計算を筆算でした後には、1の位だけ見直す癖をつけましょう。
長い時間をかけず、1秒か2秒で見直してください。
②だいたいの大きさや桁数を確かめる
例えば32×32を筆算で計算して704と答えが出た場合、
(32×2=64を計算した後、同じ数が続いているから
次の答えも64になるだろうと考えてしまったミスです。
こういうミスのパターンも小学生には多いです)
大人はおかしいとすぐに気づきます。
なぜなら、30×30=900であり、
32×32は900より大きいはずなのに、
出した答えが小さい数になっているからです。
お子さんがこういうミスをしてしまったとき、
ただ単に叱るとか、ミスだからしょうがないと流すとか、
そういう対応では実力は向上していきません。
「どれくらいの大きさになるか、計算した直後に考えようね」
と声をかけ、具体的な指示にすることが大切です。
③約数・倍数を意識する
例えば30÷39×75÷10=5と答えを出してしまったときに、
おかしいと気づくには、約数・倍数の意識が必要です。
39=3×13なので、かけ算のところに13の倍数がないと、
この数式の答えは整数になりません。
分数に慣れていない5年生は、
小数にならない計算を筆算でやってしまい、
割り切れないことが分かってから分数計算に移るお子さんが多いです。
割る数に3、7、11、13などの素数がでてきたら要注意という意識を持ちましょう。
④出した答えを当てはめる
特に□を使った計算の時に有効ですが、
やっていないお子さんがとても多いです。
例えば、
(1+2-3×4÷□)×5=9
という計算で、答えが□=10と出た場合、
もう一度9÷5=1.8、1+2=3・・・と逆算をくり返すより、
□に10を当てはめて、
1+2=3、3×4÷10=1.2、3-1.2=1.8、1.8×5=9
と普通に計算していった方が早くて確実です。
入試問題レベルの面倒な分数計算の検算は、この方法でやりましょう。
以上の4点を意識して、計算ミスを減らしていきましょう。
それではまた。受験ドクター、久米でした。